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「ロマネ・コンティ 2016年」の抜栓とテイスティングフルコメント



はじめに


この度、帝国ホテル大阪で開催された「リカマン ワインフェスタ 2024」大盛況の下、終幕を迎えました。

VIPルーム復活に伴い、目玉ワインとして「ロマネ・コンティ2016年」が登場。幸運にも前回の名古屋に続き、ワインを抜栓、テイスティングコメントをするソムリエ役にご指名いただきました。

前半、後半と2回に渡り抜栓とテイスティングコメントをする機会に恵まれましたので、このnoteにも記録としてワインのテイスティングコメントをまとめたいと思います。




D.R.C.ロマネ・コンティ 


ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(D.R.C.)は、フランスのブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区に位置するヴォーヌ・ロマネ村にある、赤、白ワインを製造しているワイン醸造所。
世界最高峰のワイン生産者としてその名が広く知られており、そのトップのワインは世界で最も高価なワインの一つ。醸造所の名は所有する最も有名なブドウ畑「ロマネ・コンティ」からつけられています。
ロマネ・コンティは、約1.8ヘクタールの特級の格付けの畑。東南東に向いた日当たりの良い斜面にあり、ブドウ栽培に極めて適したテロワールを持つ。
ワインの平均年産は、約6,000本程度(順調な年で7,000本程度、不調な年で4,000本程度)と極めて稀少性が高く、世界一高値で取引されるフランスワインの一つです。
またその価格と稀少性の高さから、「飲むよりも語られる事の方が多いワイン」として、しばしば言及されています。ロマネ・コンティは現在、どんなに安くても1本300万円を越え、良作年の物は1本400万円以上、状態や希少性によっては1本で6000万円以上になったこともある、驚異的な存在となっています。
もともとロマネ・コンティの付近では古代ローマ時代から良質なワインが産出されることが知られており、ローマ人により「ロマネ」の名が付けられました。「コンティ」は18世紀仏ブルボン朝のコンティ公 (prince de Conti) に由来する。コンティ公ルイ・フランソワ1世は、国王ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人との争奪戦の末、1760年にこの畑を手に入れました。

*ウィキペディア参照

 

「充実した緊張感」


今回、ロマネ・コンティをVIPルームのゲストの前で抜栓するにあたり、当然ながら絶対に失敗は許されません。ワインの抜栓に関しては絶対的な自信を持ってはいるものの、いざこれほどのワインを大勢の方に注目されながら開けるとなると、もちろん緊張感は出てきます。

この感覚は、ソムリエコンクールの決勝戦でのサービスの時や、昨年末のリカマンフェスタでのロマネ・コンティの抜栓時のものに似ていました。つまり、「絶対に失敗が許されない場面」であり、さらに言うと、この場に立つ以上、「普通にできるだけ」でもダメなわけです。

こういった場面は人生でそう何度も訪れることはないからこそ、とても大切で貴重であり、今はそれを楽しめるようになっていて、今回も「充実した緊張感」を味わうことができました。

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