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シャトー・ペトリュス1974年のテイスティングコメント

はじめに 〜ワイン解説〜

今回はこちらの47年間熟成した偉大なるワインをテイスティングし、詳細のコメントをさせていただきます。(私より年上です)

【シャトー・ペトリュス 1974年】
フランス ボルドー地方 ポムロール地区
ブドウ品種: メルロ主体
推定価格:約30万円

シャトー ペトリュスは、フランス ボルドー地方のワインとして、5大シャトーと同等の知名度を誇り、その取引価格は5大シャトーをもはるかに凌ぎます。小さな畑で厳密な管理のもと丁寧に造られ、年間の生産本数も少なく、なかなか目にする機会はありません。

シャトー ペトリュスの畑が位置するのは、有名シャトーがひしめくポムロール地区北東部の最上部。栽培品種はメルロが約95%、カベルネ・フランが約5%。およそ11.5haの小さな面積。畑は黒粘土が混ざった特殊な土壌。その絶妙なバランスが、ペトリュス特有の芳醇で官能的な味わいを生み出しています。

ペトリュスといえば、「グリーンハーベスト」と呼ばれる製法をいち早く取り入れたこともでも有名。これはいわゆる「収量の制限」で、ブドウ果を間引きし、夏場にはブドウ房まわりの葉を摘みとっていきます。収穫されたブドウは選果した後、セメントタンクで自然酵母のみでの発酵。新樽で長期熟成した後にリリースされます。


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