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Vol.1: Alone in the stillness | 静けさの中で独りになること

“大切なことは、出発することだった。”

星野道夫「長い旅の途上」

Vol.1: Alone in the stillness | 静けさの中で独りになること

ふと、言葉を残しておこうと思いたった。

10年以上書き続けていた日記をやめて数年が経つ。書かなくなったきっかけはもう思い出せない。きっと何かを理由に怠けたのだろう。息を吸うように当たり前に続けていたのだけれど、随分と呆気なく終わってしまった。

ここ数年、あっという間に1日が終わってしまう。気づけば1週間が過ぎ、1ヶ月が過ぎている。先週何をしたのかすら、ぼんやりとして思い出せない。そうやって時間が過ぎていく。

日記を書いていた頃はこうじゃなかったように思い返す。1日に1回、その日を綴ることが生活にリズムを与えていたのか。書くことが「これで今日はおしまい」というピリオドの役割を担っていたのかも知れない。

とは言っても、日記は単純なメモに過ぎなかった。とても小さな事柄への喜び、言わなければよかったことへの後悔、ある人との間に流れる空気感、雨が降りそうな匂いや湿気、最近の着想、そして子供の成長など。

「書く」という行為を通じて、その日1日の出来事、感情、思考を自分の中に落とし込むような感覚。些細なことだったが、そうしてその日1日の手触りを確かめてみると、題名のない一日が思いのほか動的であったと気づくことも少なくなかった。

その時々にあったこと、思考、そして自分の中に生まれた感情を「確かにあったこと」として自分の中に意味づけていくこと。でも、生きる意味を窮屈にしないように。だからこれはきっと自分のための文章になる。

まずはコーヒー1杯分の時間から始めてみよう。

K

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Vol.1: Alone in the stillness | 静けさの中で独りになること

“The important thing was to depart.”

MIchio Hoshino

I've left some words here.

It has been several years since I stopped writing in my diary, which I had kept for more than ten years. I can no longer remember why I stopped writing. I must have neglected it for some reason. I used to keep it as a matter of course as if I was taking a breath, but it ended very quickly and without much thought.

In the last few years, the day has gone by in a flash. Before I know it, a week and a month have passed. I can't even vaguely remember what I did last week. So that's how time passes.

I remember when I used to keep a diary when writing about the day that gave a rhythm to my life. Writing may have served as a period to say, that's it for today.

However, the diary was just a simple note. The joy of tiny things, regrets about things I shouldn't have said, the atmosphere between people, the smell of rain and humidity, recent thoughts, and my children's growth.

Through writing, I let the events, feelings and thoughts of the day fall into my mind. It was a trivial thing, but when I checked the texture of the day in this way, I often realised that the untitled days were more dynamic than I had expected.

To make sense of what happened at each moment as what indeed happened. But not to cramp the meaning of life. So this will surely be a text for me.

Let's get started in time for a cup of coffee.

K

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わたしを見つけてくれて有難うございます。