2022年6月号羅針盤 第二言語教育の「常識」 ─ 基礎日本語教育を考える(10)
この連載もいよいよ最終回となりました。イントロダクションを1回書いて、その後9編の記事を書きました。今回は最終回ということで「従来の日本語教育から表現活動の日本語教育への移行」というテーマで書きます。
前口上では、以下のように書きました。
つまり、ややこしい理論や理論から演繹した原理ではなく、第二言語教育あるいは日本語教育というものを普通に、ごく常識的に考えてみましょうという趣旨でした。そして、以下のような目次を提示しました。
ざっとレビューしつつ、若干のコメン