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○日本語教育・日本語教育学評論

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日本語教育と日本語教育学などで折々に感じたことを発信しています。
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#国語教育

Conform to the norm、つまり、「規範(正しく適切とされていること)に準じる」に注目するばかりでよいか

以下、Twitterの他の人へのレスの足し算です。  昨日の大会での議論でもそうだったけど、そもそも、言語の理解ってなんだ? 産出(運用?)ってなんだ?などを考えてほしい。また、昨日の習熟の議論は、conform to the norm、つまり、「規範(正しく適切とされていること)に準じる」という観点ばかりで論じられている。お笑い芸人は日本語熟達者!?  「まずはconform to the normが必要!」と言う人がいる。昨日も柔道の型などの話が出ていた。日本語教育に

日本語習熟論学会に参加して

facebookに3つ記事を書いたので、シェアします。 Ⅰ. 言語習熟論学会(2021年にできた新しい学会)の第1回年次大会に参加中。午前中のシンポジウム「習熟論の必要性・可能性」が終わりました。全体の感想などは「省略」して、聞きながら考えたこと。 「日本語教育に従事して知識・技能と思考力・判断力・表現力等について考えること ─ 日本語教育と国語教育における日本語の習熟を考えるために」(以下のメモのタイトルです。) 1.仮の用語の定義 (1) 言語知識・言語技能を包括