見出し画像

【essay 1】時間を待つ木々と僕の無精髭

ハッタリストです。今日は、自然と時の流れについて話します。

時間とは一体何でしょう。わたしの場合、それは髭を剃ることで感じます。眠って起きると、あれ、また生えている。明らかに僕が寝ている間に時間が過ぎている証拠です。無精髭と時間の経過は比例しているようです。

でも、僕たち人間だけが時間を感じているわけではありません。木々も時間を感じているようです。その証拠に、季節によって葉を落としたり新しい芽を出したりします。人間の無精髭と同じように、木々もまた自分自身で時間の流れを感じ、それに反応しているのだと思います。

僕はよく公園に散歩に行きます。公園の木々を見ていると、その変化から季節の移り変わりを感じることができます。春になると新芽が出て、夏には深緑の葉を広げ、秋には色とりどりの紅葉を見せ、冬にはすっかり葉を落とします。これこそが木々の時間の感じ方なのかもしれません。

それに対して、僕の髭は季節を問わず毎日同じペースで生えてきます。そう考えると、僕の髭はある意味で、一貫した時間感覚を持っていると言えるかもしれません。それはいつも一定の速度で進む、我々が時計と呼ぶ機械と似ています。

でも、それはつまり、木々と僕の髭とが感じる時間は異なるということなのでしょうか。僕の髭は一日24時間、一週間7日と定まったリズムで生えてきます。一方、木々は季節の変化によって形を変え、自然界のリズムに合わせて生きています。

だからこそ、僕は散歩をします。自分の時間と自然の時間を同じ場で感じ、その違いを肌で感じ取るためです。髭を剃りながら考えることは自分の時間、木々を見ながら感じることは自然の時間。それぞれ違った時間の流れを感じながら、僕は今日も生きています。

さて、これから公園に散歩に行こうかと思います。それとも髭を剃るべきでしょうか。どちらの時間を感じに行くか、これが難しいところですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?