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【essay 14】時間の螺旋

ハッタリストです。今日は時間の感じ方について語ります。

最近、ある友人から「君にとって時間とは何だ?」と尋ねられました。それに対する答えを、いまだに整理中です。時間とは本当に不思議なものです。特に人間の感じる時間の経過は。

大学生の頃、ある教授が言ったことを覚えています。「人間は時間を直線的には感じられない。むしろ螺旋的に感じているのだ」と。当時の私の感想は「何言ってんだこの人は」でした。僕は時計の針が一周することで一時間が経過したと理解していたからです。

しかし、いくつかの経験を通じてその教授の言葉の意味が少しずつ理解できるようになりました。例えば、ある出来事を思い出すとき、それが何年前に起きたのかよりも、そのとき何を感じたのか、どんな匂いがしたのか、どんな音がしていたのかという具体的な感覚が鮮明に浮かぶことがあります。そのとき、僕の心の中では時間が螺旋を描きながら、過去から現在へと戻ってくるように感じます。

僕が一時間の講義を聴いているとき、それが長く感じることもあれば、あっという間に感じることもあります。これはその講義が興味深いかどうか、僕の体調はどうか、その日の気分はどうかなど、様々な要素が影響しているのでしょう。

だからこそ、僕は時間を直線的に捉えるのではなく、螺旋的に感じることができると思います。それは過去と現在、そして未来をつなげる一種の橋渡しのようなものなのではないかと捉えています。

時間とは一体何なのか、それについてはこれからも考え続けるでしょう。そしてそれはきっと、時間の流れの中で僕自身がどのように変化していくかという問いと共に存在するのだと思います。

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