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【essay 34】雨の音、雨の降る音

ハッタリストです。今日は雨の音の話をします。

僕は雨の音が好きです。子供の頃、夏の夜の豪雨を親と一緒に玄関から眺めたことがあります。その時の雨音は、今でも鮮明に耳に残っています。

中学時代と高校時代は、片道10キロ程度の道のりを自転車で通っていました。雨の日、帰りはあえてカッパを着ずに帰ったりしていました。当然、びたびたに濡れるわけですが、家に戻れば着替えられます。雨に濡れることで、同じく雨に濡れる木々や、水面に打ちつける雨粒たちと一体になれるような感覚がして、それが好きでした。

最近では雨の音を再現するアプリや、延々と雨の音を再生するyoutube動画があります。雨の音には、人々を作業に集中させたり、創作意欲を掻き立てるたりする側面があるように思います。小説を書いたり、絵を描いたり。ひたすらデータを打ち込んだり、一週間の献立を考えたり。人工的なものから離れ、自然の音に耳を傾けることで、一つのことに集中しやすくなるのかもしれません。

雨の日は憂鬱に感じる方もいるかもしれませんが、少し立ち止まって雨の音を聴いてみてはどうでしょう。雨の音が奏でるメロディーに耳を傾けると、新しい発見があるかもしれませんよ。

皆さんは雨に打たれて風邪をひかないよう、傘をお忘れなく。雨の音とともに良い一日を。

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