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エルキュール・ポワロもボブ・マーリーも難民だった

講演で難民のお話をさせて頂くときには、難民支援協会の以下のサイトをご紹介して、イメージを変えていただくようにしているのですが、最近立て続けに、前からよく知っている人が難民だったことを知りました。

その1 エルキュール・ポワロ


1人目はエルキュール・ポワロ。英国舞台の小説でベルギー人が探偵なのに違和感を持ってましたが、ドイツに占領されたベルギーから亡命した難民でした。理由が政治的意見なのか、民族なのか、国籍なのかははっきりしませんが。

クリスティは、実際に近所の教区にいた亡命者集団からポワロの人物像を設定したそうです。身近な存在だったのですね。

なぜ英国が舞台なのにベルギー人?と違和感があったのですが、納得。

デビュー作「スタイルズ荘の怪事件」を読んだのは中学生、ひょっとすると小6のころ。当時は、「難民」など知る由もなく、何も感じなかったと思いますし、その後は一度も再読していないので、すっかり忘れていました。

その2 ボブ・マーリー


もう1人はボブ・マーリー。レゲエの神様。

「1976年、マーリーは人民国家党 (PNP)の政治キャンペーンに参加。それにより二大政党「人民国家党 (PNP)」と「ジャマイカ労働党 (JLP)」の対立抗争に巻き込まれ、狙撃によって重傷を負うなど、ジャマイカからの亡命を余儀なくされる。」

上記サイトより

政治的意見を理由とする難民ですね。

こちらは、現在公開中の映画紹介で知りました。是非映画も観てみたいです。

「難民」というと、紛争地域の国境付近に設置された難民キャンプで暮らす人々を想起しがちですが、このような身近な存在も、難民条約が定義する「難民」なのでした。

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