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「原点に立ち返って入管法を考えて下さい」というFAXひな型

議員さんにFAXしたいけど、何書いたら良いかわからなくてためらわれている方向けにひな型を作りました。

そのまま使っていただいても結構ですし、適当に修正していただいても結構です。
枚数多いと読んでもらえない可能性も高いので、1枚に収めました。どうぞ、ご自由にご利用ください。

原点に立ち戻って、入管法のことを考えてください


 
 国会議員の先生方は、みなさん、この国に暮らす人たちのために働きたい、喜ぶ顔を見たい、そういう崇高なお気持ちで日々お仕事をされていることと存じます。改めて、心より敬意を表します。
 
 では、今回の入管法が通ったときに、誰が喜ぶのでしょうか。
 
 いみじくも、2023年4月21日、衆議院法務委員会で参考人として発言された、元東京入管局長福山宏氏は、自分が局長だったらこの法案は大歓迎だと述べました。
 
 他方、4月26日、法案に反対する19万人を超える人たちの署名が提出されました。これ以外にも多数の反対署名が届くことでしょう。
 
 法案に賛成する方の署名は何通届きましたか?
 
 この法案の大きな目的の一つが、難民申請者の濫用を防止することです。そのために③回目以後の申請者については、審査手続き中でも強制送還を可能にしようとしています。
 ですが、その根拠とされた難民審査の発言*[1]の正当性は、大きく揺らいでいます。
 3回目以後の申請者を強制送還できるようにする理由として、政府は、送還停止効は申請者の地位を安定するためであるが、2回きちんと審査を受けてその間の地位安定という利益を受けたのだから3回目以後は必要が無い旨の説明をしています。
 ですが、その2回が、年間1000件処理の杜撰な審査によるものだったしたら。3回目以後の地位安定を奪う根拠は失われるのではないでしょうか。
 
 法案の成立を望んでいるのは入管当局だけです。そして、法案の前提事実は崩壊しています。
 人々の役に立ちたいという先生方の活動の原点に立ち戻り、深慮熟考をお願いいたします。法案は廃案にしてください。
 
2023年4月28日
 
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*[1]2023年2月「現行入管法の課題」
https://www.moj.go.jp/isa/content/001390378.pdf

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