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電気使用拒絶事件 入管編

高野隆弁護士が、刑事事件の公判前整理手続において裁判所で電気使わせてもらえないことが、私の周りでは話題になっています。

私も、かつて、入管で同じようなことがあったので、ご報告します。

あれは裁判員裁判が始まる前


記憶が定かではないのですが、裁判員裁判がいまや始まろうという頃だったので、2007年頃だったでしょうか。

難民の異議段階で、難民審査参与員に対して代理人と本人が意見を述べる口頭意見陳述の機会があります。

当時、来るべき裁判員裁判への対応をするべく、私はプレゼンの技術を磨いているところでした。

そして、従来、難民の口頭意見陳述の際には用意した書面を読み上げるだけでしたが、裁判員の心に響くためのプレゼン技術なら、難民審査参与員にも同様に有効なはずであると考えました。

そこで、担当の入管職員に、事前に申し入れました。
私「口頭意見陳述で、パワポ使ってプレゼンしたいのですが、スクリーンとプロジェクターご準備いただけますか。パソコンは持ち込みますし、セッティングも自分でやります。」
入管職員「前例ないので、検討させてください」

数日後

入管職員「準備できるプロジェクターないです」
私「(想定済み)じゃあ自分のあるから持ち込みます。」
入管職員「スクリーンも、、、」
私「(想定済み)スクリーンも持っています。ただ、両方持ち込むのは大荷物で大変なので、あるなら貸していただきたかったのです。でも、プロジェクターの電源は貸してくださいね。」
入管職員「検討して後日回答します。」

さらに数日後


入管職員「検討しましたが、電気もダメなのでご自分で準備してください。」
私、さすがにキレる。
「あの、パソコンじゃなくてプロジェクターですよ、バッテリー駆動するのがあるんですか?(後注1)ないから言っているのです。
 あなた、今、電源持ち込めと言いましたよね、じゃあ、持ち込みます。屋台とかで使っている発電機。大きい音しますよ。
 参与員の皆さんにも、『うるさくてごめんなさい!この方が電源持ち込めと言ったから持ち込みましたーー!!』と言って大声で意見陳述しますからいいですね!」

入管職員「、、、再度検討しますので、お待ちください。」

後日


入管職員「電源使用OKです。」

こんなしょーもないことで時間と労力を費やさないといけないのですよ。

これ書いてて、ひょっとしたら、わざと私を疲弊させ、血圧上げて倒そうという策略なのかと思いましたよ。

そして、約2年後別件にて


私「口頭意見陳述で、パワポ使ってプレゼンしたいのですが、スクリーンとプロジェクターご準備いただけますか。パソコンは持ち込みますし、セッティングも自分でやります。」
入管職員「検討させてください」

、、、、

学ばない役所ですね。

この時も同じやり取りして、電気使うことができました。

注1
今は、バッテリー内蔵のプロジェクターが手軽に入手でき、私も持ってますが、当時は少なくとも一般ユーザーが利用するのでバッテリー駆動のものはなかったのです。あったとしても、超高額。

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