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【書評】問題解決の全体観(下巻ソフト思考編)

今回も書評となりますが内容は前回投稿した問題解決の全体観の下巻となります。上巻はハード(形があるもの)でしたが下巻はソフト(形がないもの)となり、一般的な考えとしてはハードの形の中でソフトが動くので、本書は上下巻合わせて読破することをオススメします。

Part3:問題解決は、それに適した「思想様式」で進める
 第1章:取り組み姿勢:価値ある答えを「創ろう」
 第2章:ものの見方:「複眼」で見よう
 第3章:アタマの使い方:問題解決「回路」を鍛えよう
Part4:問題解決は、うまい「試合運び」で進める
 第1章:「仕事」と作業をうまくマネジメントしよう
 第2章:プロジェクト・マネジメントの勘どころを押さえよう
日常編:日々のマインド・マネジメント

さっそく見ていきますが、取り組みの姿勢からなるほどと思ってしまう内容が多いです。

困った時にはネットで調べれば大概のことがわかる時代ですが、それはあくまでもヒントであって答えではないということ。答えは自分の中で創っていくことが大事とのことです。
また参考までに経験者から話を聞く機会もありますが、専門家の話は2/3程度、成功者でも1/3程度に聞くぐらいでちょうどいいそうです。その時代の背景だったりとかタイミング、話を持ったりするケースもあるので、全部を真に受けることはないということですね。
読んでいて思ったのかその問題解決はポジティブに考えているか?です。最近ネガティブ志向で物事を考えていることが多くこれじゃ何も新しいことが生まれないなぁと痛感していたので、改めて気持ちを入れ替えようと思った次第です。
こういう気づきを改めて思い出させてくれるのも非常に助かります。いつかの会社の上司が「どんな仕事でも楽しくするのは自分次第」とよく言っていたのを思い出しましたが、待ちのスタイルじゃダメなんですよね。ポジティブに自分から動くことで環境も変えられますし、自分も変えることができる、これを問題解決にも役立てていければ最高!です。

また、ものの見方は複眼で観よう、という内容もあります。ここも参考になる内容で、いくつかのパターンに分けて見てみようというものです。

立ち位置を変えて観る
見えにくいところを観る
フィルターを変えて観る

割と思ったのが固定観念を持っていくと違った目線を持つことは難しいと感じています。頭のどこかで確かこうだったな、と記憶を辿りに決めつけてしまう傾向は人間(少なくても僕には)あると思っています。勘違いな場合も多々あったりしますが、固定観念があることで複眼で見れなくなってしまうケースもあると思うので、まずは固定観念を捨てるところから始めるのが良いと思いました。その上で観方を変えるだけで更に選択肢が増えベターなものを選べるようになりそうですね。

仕事と作業のマネジメントについても少々。仕事と作業って意味合いが別々なのはご存知かと思いますが、内訳は以下のようになります。

仕事=ある成果を出すために思考する(アタマを使う)
作業=思考のために準備する、思考したことを実行する(主に手足を使う)

あの刑事ドラマを思い出すような感じではありますが、事件は会議室・・(ryのように、エリートと現場のような感じが若干しないでもないですが、つもりはこういうことなんだと思います。

これまたいつかの会社の上司が言っていたのは「脳みそに汗をかけ」でした。実際には無理な話ですが、それぐらい考えて考えて考え抜け!ということですね。しょっちゅう知恵熱(頭を使いすぎるとオーバーヒート?する意味合いですかね)が出ていたのを思い出しましが、それぐらい考えている時代が僕にもありました(いまでも考えていますが)

一方で作業も大事ではありますが、言われたことだけを従っている人、夜遅くまで残業をしている人なんかが当てはまり、そういう人って自分も含めてあまり成長をしていないんですよね。言われたことをやるのは良いとして、では次はこうしよう、とか、残業を減らすためにこの部分をツール化しよう、というのが仕事になります。淡々と単純作業をするというのもあるといえばありますが、そこでも考えることはあるので、一緒に脳みそに汗をかいていきましょう。

この「仕事」と「作業」の部分。簡単に記載しましたが本書にはいくつもの役立つパターンが記載されており、すぐに実現できるような内容もありますので、気になった方は読んでみてください。

個人的には下巻のほうが読みやすい印象で内容も頭に中に入りやすいと思いますので、頑張れば1日で読める内容かなと思います。

最後に日々のマインド・マネジメント。
これは気持ちの問題によるところが多く、いくつか記載されていますが、自分に合う内容を心に留めておくのが良さそうです。特に意識しておきたいのは以下の二つ!(個人的にです)

リスク・シミュレーション
最後に逃げ出す覚悟

リスクは割と身近にあって、何をしていても潜在リスクがあったります。これまでいくつかの会社の同僚の話ですが、電車で脱線事故があったニュースを見て以来、これまでは一番先頭の車両に乗っていたのに前から3両目に乗る車両を変更したことがありました。理由を聞いたらなるほどと思ったのですがこれもリスクヘッジですよね(僕はずっと先頭車両・・・)何があるかわからないため日常からリスクを考えていると自然とシミュレーションする癖がつくようですので、あまり意識していないことも意識してみるのが良さそうです。

最後に逃げ出す覚悟はこれだけ読むとおいおいと思いますが、身体を壊してまで無理することはない、とのことです。個人的に身体は資本ですから、壊してしまっては元も子もないことは十分に理解はしているものの、現実そうもいかなかったりします。そのせいでメンタルをブレイクしてしまい、鬱になるケースも少なくないですが、治すのにめっちゃ時間がかかるし、治るかどうかもわからないので、今後の自分の人生を狂わせるぐらいなら逃げてもいいと思います。ちなみに上記は不誠実な場合であって、誠実な場合納期は死んでも死守!が僕の信条だったりします。

簡単な紹介となってしまい恐縮ですが、問題解決の全体観の上下編は非常に参考になりますので、ぜひ手にとって読んでみてくださいー。

次回はマーケティングあたりの書籍を投稿しようと考えています。

ではまた。


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