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独立国家をつくるには?


ワイ公国?

ダ・ヴィンチニュースにこんな記事があった

シドニーの郊外に「ワイ公国」なる国があるんだね

秘密基地みたいでロマンを感じるねぇ

 2004年のことでした。
 ポール・デルプラットさんの家には、道路が無かったため道路を敷くためにモスマン市へ申請を行っていました。
 しかし、行政のミスが重なってしまい、道路を敷きたいという申請は却下されることとなりました。その結果、ポール・デルプラット一家の敷地に、道路を敷くことが出来なくなってしまったのです。
 ポール氏は道路が行政のミスによって道路が敷けないことに激怒しました。自分の家の敷地を自由にできないのに納得がいかないのは当然かもしれません。
 この事がキッカケとなりポール・デルプラットさんはオーストラリアからの独立を決意しました。モスマン市に独立を宣言したところ、この宣言はなんとモスマン市長により受理されました。
 以上の事から、ポール氏が王様で妻が王女の独立国家が生まれたのでした。道路を敷けなかったために、独立してしまうなんて衝撃ですよね。

行政の不手際から独立国家爆誕!って流れになってしまうのがオーストラリアって国(地域?)の懐の深さなんかな?


潜水艦でも国家になれるんかい!?という漫画「沈黙の艦隊」

実は大学時代にかわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」って漫画を見てから、ユニークな独立国家ってのにロマンを感じる

あらすじはこうだ

冷戦終結直前、日本のテクノロジーで作られた、米軍所属の原子力潜水艦「シーバット」
海上自衛隊は原子力潜水艦とその運用能力が欲しかったけれど、国民の原子力アレルギーやら存在意義の不足やらなんやらで持てずにいた

ヒロシマ・ナガサキの惨状からくる原子力アレルギーは言わずもがな
存在意義の不足というのは、ぶっちゃけ従来のディーゼル機関潜水艦でいいんじゃね?ってこと。
原子力潜水艦のメリットは、莫大なエネルギーを取り出せる原子炉で発電するもんだから、航続距離がやたら長い。
専守防衛がモットーな自衛隊にはオーバースペック。
もし戦うときは自国の近海になるわけで。
だけど、将来に備えて原潜欲しいよな~ってのが自衛隊のホンネ。
今もだけど日本の安全保障は在日米軍に依存しまくり。
安保条約がいつまでも安泰なわけじゃない。
ジャイアンの威を借るスネ夫なままでいたくないも~ん。

じゃあ、海上自衛隊の潜水艦(原子力でなくディーゼル機関)「やまなみ」を事故に見せかけてわざと沈めて、米軍の所属の「シーバット」にすげ替えてしまえ・・・
所属は米軍、乗組員はオール日本人。

日本初の原潜「シーバット」爆誕!
めでたしめでたし~

ところがどっこい、核爆弾を持ったかどうかわからない(あとで伏線になる)シーバットは突如反乱、「戦闘独立国家・やまと」を名乗り逃亡・・・
「あっちこっち動き回れるわ、国民がわずか100人足らずな潜水艦なんかが国なわけあるか~い」という至極まっとうな突っ込みをよそに、やまとは世界をひっかきまわす漫画なんですわ

というわけで国家の資格要件というのを調べてみた

wikipediaからだけど・・・

国家の資格要件

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永続的住民

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まず国民がいないと始まらない
もろもろの税金とれんし、政府は何を守ればいいねんだし

後述の「明確な領域」にちゃんと根を張って住んでいる住民の集団が「私らはここの国民で~す」と合意・宣言できたらいいらしい

ワイ公国は家族=住民の集団が「私らはここの国民で~す」ってきちんと言えているからOK!

明確な領域

領土領海領空

領土 + その上の領空、海に面していたら + 領海 & 経済水域 & (排他的経済水域)ということになるのかな?住民が永続的な生活を送るうえの基盤だからね

沈黙の艦隊のやまとは、反乱を鎮圧するべく捕まえにきた米軍に対し「なに土足でうちの領海荒らしとんねん!こちとら撃つ権利あんぞ!(意訳)」と宣言していた
米軍から見ると逆ギレだが、安全を脅かされた独立国家としては当然の権利だわな
ちなみに日本政府はシーバット = やまとを補給するためにタンカーに偽装した施設を用意していた
住民が永続的な生活をするためには潜水艦は狭すぎるから、食べ物や生活用品を輸入するのも権利ですな(ちなみに、やまとは原子炉の電力を使って海水を加工することで真水を作れるらしい・・・チートや・・・)


政府

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Wikipediaには「自主的に国内法を制定することができ、国内秩序維持のための国家管轄権を有した統治組織が事実上確立していることをいう」とある

議会(国会)と行政ですな

やまとは憲法とかあったかな?うろ覚え・・・

ワイ公国は体制として公国制を採用し、国民である家族を長期にわたって維持する権利と義務を負っている
法律は別に家訓でも慣習でもいい
それらがオーストラリア連邦政府と独立しており、自主的に安定して運用できていれば


他国と関係を取り結ぶ能力

内側が行政なら、外側の外交ですな

そもそもワイ公国が分離独立するためには国際法に則ってオーストラリア連邦政府と渡り合わなくてはならない

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独立には闘争がつきものだけど、北○の拳のモヒカンよろしく最初から「人権?なにそれ美味しいの?」みたいに国際人道法をシカトするか全く知らないごろつき集団に、独立する権利を与えるわけにはいかないんですわ

そして国家として成立後は安定して外交を行う能力があることがなくてはならない

オプション 承認

既存の国家が認めてくれることですな
独立元のオーストラリアだけではなくて他の国も
ただ、これはあくまでオプション。必須ではない(とされている)。

まとめ

まぁ、比較的簡単って意味ですわ

関係ありそうでないこと思い出した
天空の城ラピュタのセリフ
「国が亡びたのに王だけ生きているなんて滑稽だわ」
孤独な王って哀しいなぁ
ちきゅう~はま~わ~る~♪

参考文献


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