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twitterの使用時間を制限しております

  社労士試験を150数日後に控え、軽い気持ちでwebテストを受けたらば、
とっくにこのくらい定着していないとおかしい基本的な科目で6割も達成せず、絶望の淵に立つショックのままに、私の右手はTwitterの使用制限を20分にしていた。自分でもやりすぎな自覚はあったようだ。3月末の勉強仲間とのオフ会は、本当に楽しかった。twitterのおかげで初対面とも感じず、どこか再会のような雰囲気さえ感じられたのは、ここ数年140字でその人となりや暮らしぶり、勉強との向き合い方をつぶさにお互いが感じ取っていたからである。次この仲間に合うときには、合格後に喜びを分かち合いたい。というわけでもう、私に残された道は、問題が出るアプリでらくらく9割超えるまでは、うかうか近況報告なんてしている場合ではない。
 そんな決意を持って制限をかけてまだ3日が経過したところだが、わずか3日で困ったことや気がついたことや、成長したことがあったので、記録として残しておこうと思う。
 制限をかけて、最初に困ったことは、オンライン自習室のIDとパスワードがわからなくなったことであったのは、想定外だった。zoomに登録していたものは、とっくの昔のものだった。いかに普段無意識にTwitterのDMにログインしていたかということである。親切なお勉強仲間にアイパスを聞くことでことなきを得た。
 次は、驚いたというか、どん引いたことである。気がつけば、青い鳥のアイコンを開いている。無意識過ぎて怖い。これはここ数年で、いかにTwitterを開くことが日常的な動作になっていたかを物語っている。恐ろしく中毒性のある鳥だ。私の制限時間は今日現在20分だが、勝手に開いて、あ、あけてしまった、と思って閉じる、の動作で3分くらい使っているはずだ。そして恐ろしいことには、無意識に読んでスクロールしている間に、時間が結構立って、アラート表示で「後5分ですよ」とGoogleさんからお知らせされる。「読もうと思ってないのに画面を見ている」ほほう。これが今まで私が垂れ流してきた時間か。捨ててきた時間なのか。情けなくなる。20分に制限をかけたらば、もっと一言一句真剣に見るかと思いきや、習慣というのはそう簡単には抜けないのだということをまざまざと見せつけられた瞬間であった。
 そしてもっと引いたのは、たいして知りたくもないいわゆるゴシップ的な、このタレントのことを知ったことでこれからの私の人生にどんなメリットがあるのだろうということや、大して興味のない社会性の低いニュースや、奇抜でトリッキーななんの参考にもならない受験生の勉強法や講義の感想。こんなことを追いかけているうちに、ほんとうにみたいフォロワーさんのタイムラインにたどり着く前に20分の持ち時間がなくなってしまう、ということもあった。これには、自分でもドン引きだった。余計なことをしていたら本質にたどり着けなかった、なんて、これが人生の縮図なら悲しすぎる。もともとくさいものには蓋をするミュート癖のある私だが、この事実にたどり着いた後は、どうしても見たい人のタイムラインになるよう、ミュート機能を酷使しまくったたところだ。
 時間制限を設けることによって、当初は、朝から一言呟いて、翌朝コメントが来ていたらリプを返そう、なーんて考えていたら、なかなか20分内でいつもの自分っぽい140字が出てこない。時限爆弾を抱えているような、緊張感が走るようだ。まぁしかし人間は慣れの生き物、後数日したら、気の利いたことの一つや二つが言えるようになっているよう、期待しておこう。日頃から気の利いたことが言えていた試しはそういえば、ないが。

 Twitterの制限時間を制限した2日めの昨日、私は会社で、救いようもないチョンボをやらかした。穴があったら入りたい、誰か穴をほってください埋めてください、もとい。呟いて誰かに励まされたい。いつものメンバーに言い訳を聞いてほしい。やらかした事実を一旦文字にしたい。車に乗って一旦、現実逃避したい。ここ数年嫌なことがあったらそうやってTwitterで優しくしてもらって這い上がってきたように、今日もそうさせてくださいSNSの神様…制限をかけた自分を一回、開放してもいいですか…
 制限がかかっているといったって、設定主は私なのだから、解除することなんて秒で簡単にできるのだ。今日だけ、解除してまた…私の脳内で緊急会議が開催された。すると、今年どうしても合格したい、冷静な私が、こういった。あの人ならきっと、こうやって励ましてくれると思うよ。あの子ならきっと、こうやって茶化してくれるはずだよ。あの先輩だって、失敗することもあると思うけど、Twitterしている暇があったら、取り返すための行動を起こすはずだよ。
 Twitterで出会ったお仲間たちは、尊敬できる勉強仲間であると同時に、話を聞けば聞くほどに立派な社会人で、仕事のできる人たちなのだ。お付き合いも長くなり、励まされた回数も実績がそれなりに溜まってきて、AI予測だって可能なほどにデータが取れてきている。大丈夫、後150日やそこら、今までの蓄積で、脳内で勝手に励ましてくれる。そう思ったら、制限を解除せずに済んだ。これは、ここ3日で私が惰性に流されなかった成長と呼んでいい。かもしれない。
 そんなこんなで、Twitterを制限することによって、今まで当たり前にしていたことを恩恵だと確かめたり気がついたりしながら、いやそんなこといいから1問でも2問でも問題とけい!と自分に活を入れながら、やらせていただいております受験生。とはいえ、活の入れ方は人それぞれ。万人受験生にはおすすめしませんことを書き添えて、とりあえず4日目の感想とさせていただきます。
 

 

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