見出し画像

【開催報告】ドローンの充電を安全に行うために(ドローンファンド共同創業者大前創希氏講演会⑤)

ドローンの充電はステーションまで行かなくても可能


杉山 学生のイヤホン等もブルートゥースの技術で無線で使用するのが当たり前になってきていますよね。僕は論文しか読んでないので実際のところがわからないのですが、ドローンの充電をステーションなどまでわざわざ行かずに充電出来るシステムがあるそうですね。実際のところどうなのでしょう?
大前 はい、何社か非接触で充電できる技術開発をしている会社にお会いさせてもらっています。結論からいうと、あります。が、問題はどのくらいのスピードで充電できるのかということと、マイクロウェーブを使っているので、マイクロウェーブを創出しているときにどのくらい安全にマイクロウェーブを送っているのか、人体にどのくらい影響が与えるのかを見ていく必要があると考えています。

実は、3年前頃に東京電力とZENRINで「ドローンハイウェイ構想」を考えていて、いわゆる高圧線の周辺をドローンのハイウェイにしようという話で、高圧線のマイクロウェーブを使って充電できるのであれば着陸しないで飛び続けることができるよねという非常にフラットなアイディアでした。実際には、技術的には解決しなければならないことが色々ある状況なのですが。 私が考えるにドローンポートに降りて、バッテリーチェンジに着陸せずに充電するのが良いのではないかと思っています。これは50Wではなくて300Wの出力を行うことができる等、法の問題もクリアしながら取り組まなきゃいけないことであるが、出力が上がればより早い時間で充電が出来るようになっていく。そして、このことは非接触のロボット充電においても大事になってくるポイントだと思います。

(会場から)難波 オーエム産業の難波と言います。今日はどうもありがとうございました。冒頭の未来の子どもたちのためにやりたい、という話を聞いてすごい共感できました。子育てしやすい環境をつくるのが大事だと思います。イノベーションヒルズの「テクノロジーと町づくり」が、子育て世代、そして介護の手助けになるような町ぐるみでの取り組みとなり、子どもが豊かに増えていったら良いなと思います。以前、岡山県の産業労働部の方と、企業誘致がどうやったら増えるかという話をしたときに「岡山県内だったらどこでも30分で動ける手段があったらいいよね」という話をしました。これは例えば県北で暮らしていると仕事で県南に行くのは難しいので、その移動環境さえクリアできれば可能性は広がるという話です。こういったことを含め環境をきれいに整えて、吉備中央町からそんなことが当たり前に出来る社会になっていったらよいと思います。ぜひ応援させてください。

鈴木 ありがとうございます。イノベーションヒルズとしても町づくりのあり方としてモデルになっていけたらと思っています。今後とも皆様どうぞよろしくおねがいします。講演してくださった大前さん、パネリストの杉山先生、小林所長、ご清聴くださった皆様、本日は誠にありがとうございました。


パネルディスカッションは以上となります。

様々な観点からドローンに関する議論がなされたことで
濃密なディスカッションの時間となりました。
今回のパネルディスカッションの要旨をまとめると以下のようになります。

ドローンは近未来を変えるテクノロジーとして期待されています。
そのドローンが数多の課題を乗り越え、社会実装され、
我々の生活をより豊かにしていくことを願ってやみません。

文責:米村

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?