映画評「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」
はじめに あまり期待しないで見に行ったのだが、この映画は、自分にはかなりエキサイティングでおもしろかった。
今となっては、半世紀ほど前に社会や政治に対してこんなに熱い思いを持っていた多くの学生がいて警察と抗争していたこともなかなか想像しにくく興味をそそられる。また、このような思想的に隔たった勢力の間でこうした討論会が実現したことも、ものすごく興味深いことである。
知らなかった三島の素顔 自分が一番驚きだったのは、三島由紀夫が全共闘の学生たちの前で講演する際、全く敵対的な