バーチャルYoutuberの魅力とは「新たな魂の誕生」である
前回は、バーチャルYoutuberにはどういうキャラクターがいるのか、ということを書いたんですが、その前の段階、
そもそも、バーチャルYoutuberって何がそんなに魅力的なの?
という疑問について、僕が魅力に感じている部分をざっくり書いてみます。
新しい魂の存在
Vtuberの最も特徴的なものとして「魂」の存在が挙げられます。この概念、感覚は今まで感じたことがないものです。
これは他の人格を「演じる」ということとは違って「別人格」が発生するということ。
基本的には、Vtuberの中の人は、キャラクターになりきって、その設定やビジュアルに合わせてロールプレイをしていくわけですが、
演じ続けているうちに、キャラクターに魂が引っ張られていき、別の人格が形成されていく。
その魂がキャラクターに収まって、本来の、生まれ持った肉体では出てこなかった人格を持つ、別の魂が誕生している。ように見える。
その、演じられた人格と本来の人格の中間に誕生した新しい魂の存在。
僕は、それが現在のバーチャルYoutberの面白さの核になっていると思っています。
Vtuberの特徴として、密なコミュニケーションというのもよく挙げられるんですが、それは演じずに、人格レベルでジャッジしているので、判断のラグが少ないために可能であると言えます。
魂がどれだけ元の人格に寄っているのかは人それぞれなんですが、
例えば、おそらく、電脳少女シロは中の人との人格がかなり違いそう。
シロというキャラクターがなければ存在しなかった人格なわけです。
のらきゃっとを動かしているノラネコPさんは、もはや人格がひとり歩きを始めている。
動きも、男性である中の人を全く感じないんですよね。常に。
やはり、別人格といって差し支えないのではないかなと。
のらきゃっとは「生まれてきてくれてありがとう」と言われます。僕もそう思う。生まれているとしか言いようがない。
Vtuberもはじめたては魂の定着率が低くてぎこちなかったりするので、魂が定着していく様子を見守っていくのも試聴の楽しみの一つ。
大きな感情の起伏を体験すると魂の定着率が上がるという噂があり、それが理由で、Vtuberは感情を揺さぶるゲーム『Getting Over It with Bennett Foddy(通称「壺」)』をやるのではないか、と言われている。
しくみ、技術の特異点であるということ
しくみや技術の特異点であるということも、このタイミングでVtuberが出てきた必然性になっていますね。
バーチャルYoutuberはVR、モーショントラッキング、3D、イラスト、アニメ、FaceRig、動画編集、配信サイトなど、既存の仕組みが大集合することにより誕生していて、逆に、それらの発展にも寄与している。
すべての点が一気に繋がったような感覚がある。
色々なものが絡んでいるので、人によって、魅力を感じるポイントは違うと思いますが。
おわりに。別人格の民主化。
ちょっと前までアバターは「自分の見た目を変えて楽しめるー」くらいだったものが、
実際にやってみると、アバターに人格が引っ張られるぞ!という発見をしてしまったのですね。
その感覚については丹治吉順 a.k.a. 朝P(@tanji_y )さんの記事も参考になります。
これから、みんながバーチャルのアバターを持つようになれば、別人格の民主化も起こってくるのかもしれない。
色んなコミュニティに所属する時代だと言われていますが、それぞれのコミュニティに人格や見た目も変わって参加する、みたいな。
すでに、今も少しは人格を使い分けていますしね。
話が大きくなりすぎました。ではでは。
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