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2017年3月のまとめ・タダオトはフリーBGM界の「いらすとや」「ぱくたそ」になれるか・自動作曲が人間を超えた日・ニーアオートマタとゼルダBotWの全く違う音楽の設計


■作業内容
・編曲 ×たくさん

仕事としては編曲ばっかりしています。

編曲のメニューはちょっとだけ値上げと、雑用の追加料金を増やしました。

引き続き色々な案件が中途半端の状態で、とても気持ちが悪いです。かといって全部なくなると不安になるんですけどね。

精神安定のためにも、こまめにブログを書いています。

確定申告の還付金がかなり早く振り込まれました。来年からも早くやることにします。精神的にも楽ですしね。

あとは、引き続きけものフレンズによって涙腺がぶっ壊されています。最近、はやおきを習慣にしているせいかもしれませんし、画面からわさびが噴射されているのかもしれません。最終回は終わったんですけどね。

紙飛行機を折るサーバルちゃんの画像で300時間くらい泣いてます。

ツイッターも半分くらいけものフレンズに浸食されているので、音楽アカウントに修正しなければ…

目次

・Q&Aコンテンツ
・初、紙の書籍で紹介してもらったよ
・ニーアオートマタとゼルダBotWの対照的な音楽の設計
・自動作曲が人間を超えた日
・タダオトはフリーBGM界の「いらすとや」「ぱくたそ」になれるか


Q&Aコンテンツ


ブログのQ&Aコンテンツが増えてきました。

■Q&A | こおろぎさんち

音楽関係の調べ物をしているとき、知恵袋にたどり着くことって結構多いんですよね。

聞かれないとわざわざ書かないことも多いし、聞きたいことって、そのままキーワードとして機能する。

自分だと出てこない発想が出てきますしね。なかなかよいんじゃないかなと思っています。

初、紙の書籍で紹介してもらった

ブロガー、タクスズキさん(@TwinTKchan )の本で紹介してもらいました。

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はじめて紙の書籍に載った気がします。また実績解除してしまった。

カリスマ的にはもうすこし収入を上げたいですが。

ブログも書きました。

■音楽家の副業ブログは本業へ繋がる『補助業』だと思う -「副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト」を読んで

ニーアオートマタとゼルダBotWの全く違う音楽の設計

胎児さん(@Yaritaiji0821 )の放送で「ニーア オートマタ」と「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を続けてプレイしていたんですが、

ゲームのジャンルとしては近いのに、音楽の設計が全く違っていたのが面白かったです。そしてどちらも素晴らしい。

ニーアは物語に引きずり込む音楽。美術の一部のような、世界観と物語を補完する音楽で、強制的に意識や感情がコントロールされるような感覚があります。

敵と戦っている時も、敵と戦っているっぽい曲じゃなかったりするので、頭がフワフワする。それが心地いい。麻薬的というか。

ゼルダのフィールドは基本的に音楽を排除していて、そのため、見た景色を自分なりに感じて、考える余地が生まれています。音楽がついているとストーリーが付くので感情や行動を縛られるんですよね。

ゼルダにとっての音楽は「何かを知らせる」ものが多い。

敵に狙われているときには音楽が鳴って危険を知らせてくれる。何かアクションが起こったときも毎回シンプルなジングルで知らせてくれる。

敵を倒した時には戦闘曲とシームレスにつながった勝利ジングル。気持ちいい。曲自体の作りも、メロディを排除していてジングルに繋がりやすいようになっている。

国内の「音楽の使い方」は、ゲームが最もレベルが高いんですよね。

やはり、海外にもきちんと売ろうとしているのがかなりでかい。市場も大きいですしね。

そういう事情もあり、音楽の設計が海外標準になっている。というかならざるをえない。

あとは、制作期間が長いので詰めることができることと、音楽を配置する人のレベルが高いということもありますね。

日本のゲームは、少し前は海外のゲームに追い抜かれたのを感じたんですが、

スプラトゥーンやFF15をはじめ、最近は海外のものと正面から張り合えるものになっていますね。完全に意識が変わったのを感じるし、質は海外標準の上でさらに日本らしいものが作れてるなと思います。

一方、国内実写ドラマの劇伴は海外に比べてデザインされておらず、ただの「BGM」としてしか機能していない場面が多い。音楽の演出を深く把握している人も少ない印象です。

アニメ劇伴は独自の進化を遂げているので、それはそれで面白いですね。極端な使い方も許されるし。多様性もある。

こういうのをもっと知りたい方はゲームサウンド音楽制作ガイドがおすすめ。

■ゲームサウンド制作ガイド

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自動作曲が人間を超えた日

■映像用の著作権フリー無料BGMを簡単に作れるWebサービス『Amper Music』

1月のまとめで「自動作曲はまだまだ全然ダメ」ということを書いたんですけど、早速手のひら返しです。「Amper Music」はヤバい。

カシオの作曲アプリ「Chordana Composer」のほうが質が高いという意見もありますが、作曲家を脅かすのは確実にAmper Musicです。

そもそも向いている方向が違う。

「Amper Music」は映像などに曲をつけたい人のためのサービス、「Chordana Composer」は純粋に作曲がしたい人のためのアプリなので。

アプリの時点でPCに転送するのは面倒ですしね。

同じような自動作曲サービスにはJukedeckというサービスもありますが、Amper Musicのほうが細かい調整が効くという特徴がある。

これから人工知能が作れるレベルが作曲家の技能としての最低ラインになってくるはずです。そのライン以下は無限に生成できるから。そしてこれがじわじわ上がってくる。

実際のところ、すでにレベルが低い人間よりも質は高い。特に、海外の劇伴っぽいサウンドはかなり優秀です。

最近、繰り返しを多用して、雰囲気で攻めるような曲が流行っているので、曲の構造としてはそんなに難しくないんですよね。

逆に、日本的なものには弱いですね。日本風のポップな劇伴っぽいものとか、メロディがはっきりしたもの、展開が多い曲など。

技術的なことだけではなく、動画やゲームを作っている人が自動作曲を使えれば、作曲家にイメージを正確に伝えるコストやスキルも不要になる。

クライアントが自分の求めている雰囲気に近いものを自動作曲で作ってテンプトラックにして、それをもう一歩いいものにするために作曲家に依頼するという流れもいいかもな、と思ってますが。

そのためにも、ブログはSEOで引っかかるようなタイトルにもしています。

あと、自動マスタリングサービス「LANDR」も試してみました。

■人工知能を使った自動マスタリングサービス『LANDR』を徹底研究してみた。 

Neutronもそうだし、「自動化された部分をどうワークフローの中に組み込んでいくか」というのが最近の僕の研究課題です。

タダオトはフリーBGM界の「いらすとや」「ぱくたそ」になれるか

■タダオト - 著作権フリーのBGM・効果音を無料でダウンロード

「タダオト」は著作権フリー無料BGM界隈のレベルを一段階上げる存在になるかもな。と思って見守ってます。

ミュージシャンでブロガーの大谷大さん(@delaymania)さんが立ち上げたサイトで、選ばれたミュージシャンの選ばれた音源しか登録できません。

今までの無料音楽はラフなものとか、ボツにしたものとか、練習曲が多く、質はそこまで高くなかったんですよね。僕が投稿しているものもそうです。

質の低いものをとにかく多くしていくだけだと、ユーザーの探すコストがどんどん増えて、運営のコストもかさみ、さらに広告や、そこから発生する直接の依頼もそこまで多くなりません。

質を上げ、メディア運営等の別のベクトルの活動と組み合わせたりして、無料BGMは別のマネタイズ方法を開発していかないといけない時期だと思っていました。

タダオトは、質も高いし、もう終了しましたが、実際に「Frekul×タダオトブロードキャスト」というラジオ番組もやっていましたし、ブログとも絡めることができる。

安定した品質、使い勝手の無料イラストサイト「いらすとや」や、選ばれたモデルやカメラマンだけ、メディア運営までやっている「ぱくたそ」。

音楽の分野でそれらのサイトと同じステージに上がれそうな感じがあります。

音楽のサイトとして1つネックになるのは、音楽だと1曲あたりのコストがかかるうえに量産しづらい、ということ。ここをどうクリアするのかがポイントですね。

さらに、音楽は普及しても認知されづらい、という性質がある。

例えば、いらすとやは絵柄を統一していて、誰が見てもいらすとやのものだとわかるし、ぱくたそも茜さやさん、河村友歌さん、大川竜弥さんのような、一目ですぐわかる人がいる。

認知を高めるために、有名実況者のオープニングジングルに使ってもらうとか、そういう営業をかけていくのも手かもしれません。

今のところ、どうやってマネタイズするつもりなのかがサイトから全然読み取れないんですが。ひっそりと見守りたい。

おわり

今月も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

まーたねー!

おまけ








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