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アルバイト、会社員から「堅実に」フリーランスになるためのたった1つのコツ

作曲家のこおろぎです。

僕は音楽の専門学校を卒業して、そこから10年、音楽のプロを目指し、音楽とは全く関係のない職種のアルバイトをしながら音楽活動をしたあと、音楽専業のフリーランスになりました。

途中まで収入が停滞していたんですが、とあるコツをつかんでから音楽だけで食えるようになるまでが早かったです。

それを意識しはじめてから2、3年で音楽だけで食えるようになりました。

今回はアルバイトや会社員が独立してフリーランスの音楽家になるためのコツをお話ししていこうと思います。

それを実際にやったのは10年前くらいなんですけど、今でも十分通用する考え方じゃないかなと思いますし、現在も僕はそのやり方をやってます。

才能とか偶然性に依存しすぎない堅実なやり方だとも思っています。


早速なんですけどもそのコツはひとつだけです。

「ひたすらWeb上にストックを積み上げる」

っていうことだけです。

ここでいうストックとは、自分自分が働かなくても自動で働いてくれるもの。という意味です。

ストックになるもの。

・コンテンツ
・認知
・信頼
・実績

これらをひたすら Web 上に積み上げていきます。

僕が実際やったことは、ブログを書いたり、フリーBGMを配ったり、ということをやりました。

それで

コンテンツを増やして、よく見られると広告収入が増えて認知も増える。

活動の記録を残したり、自分の考え方を書くことで信頼性も上がる。

それで仕事が来はじめて実績も積まれていく。それがうまく回っていく。

という流れでプロになりました。

今だったら

ストリーミングサービスで音楽配信をやったり、Youtubeをやったり、ブログやnoteをやったり、AudiostockでロイヤリティフリーBGMを売ったり、Boothでデータを売ったり。

僕がプロになった10年前よりもストックできるサービスの選択肢は多くなっているし、お金を得る手段も増えています。

ただ、今は選択肢も多いけどプレイヤーも多いし、コンテンツも飽和してるっていう感じですね。

ストックの逆「フロー」

ストックの逆の概念としてフローというものがあります。


フローの事っていうのはアーカイブのない活動とか、時給で働くとか、そういうものですね。

例えば、アーカイブの残らない生放送とか、外に出る現場の仕事とか、単価での請負仕事とか。

そういったフローの活動はやりすぎないように注意した方がいいです。

フローの活動はほとんどWeb上に溜まっていかないので、活動ができなくなったとか、やめた瞬間に、急激に収入や自分の存在感が薄れていきます。

そういう点でも、僕は生放送は基本やらないようにしてるんですね。

もちろんしゃべりがめちゃくちゃ苦手っていうのはあるんですが、

アーカイブが残らないと活動の効果が低いし、アーカイブが残っても生放送ってそんなに後からは見られないんですよね。なので、活動をしている瞬間しか効果がない。

なので、生配信はやらずにきちんと作りこんだ動画にして、それを数年後に見てもタメになる動画だなと思えるようなものを作るように心がけてます。

ブログについても「何かが安くなった」とか、そういう速報的なことは書きません。ストック性というのをの大事にしています。

コンテンツのストック性が高ければ高いコンテンツほど後から見てもらえるので、収入が一回上がった時に下がりにくい。

同じようなコンテンツでも賞味期限が長いものがストックのコンテンツで、賞味期限が短いものがフローのコンテンツ、という言い方もできます。


アルバイトや会社員にストックがおすすめな理由

さらに、アルバイトや会社員にストックがおすすめな理由が二つあります。


1.専業でやっている人に比べて活動時間が短いから

音楽を専業でやっているんだったら一日中音楽を作って出せるんですけど、
他の仕事をやっていたら専業の人より使える時間が少ないんですよね。

それがフローの活動だったら活動しているぶんだけしか稼げない。

ストックは自分が他の仕事をやっている時に、自分の代わりに働いてくれます。

YouTubeだったら自分が何もしなくても再生数が回るし、
ブログも何もしなくても見てもらえる、
Audiostockも何もしなくても売れていきます。

自分の分身を作って代わりに働かせておくっていう感覚です。


2.ストックなしでフリーランスになった場合
苦しくなっていくリスクが高い

フリーランスって普段から請負の仕事の収入が安定しない。

さらに、ここ最近みたいに新型コロナがあったりとか、そういった影響があると一気に収入が落ちて苦しくなります。

そういう不測の事態でも収入を安定させるためにも、長期間稼げるストックを作っておきたい。

でもストックってすぐには稼げないんですね。

コストと時間をかけて作ってても、1年2年続けて、やっと収益出てくるかなっていうものなので、

収入が落ちてきて、すぐお金が入る仕事をしなきゃいけない時に、稼ぎ始めるまでに時間がかかるストックを作ろうとしてもで難しくなっちゃう。


バイトや会社員って安定した収入があるじゃないですか。
その安定した収入があるうちにストックを作っておいた方がいいんですね。


フリーランスになった時に、

今すぐお金が入るフローの収入と

長期的にお金が入り続けるストックの収入

両輪で回していける状態にしておくとその後も生活が安定します。


おわり

というわけで、

今回はアルバイト、会社員からフリーランス作曲家になるためのたった1つのコツ

というお話でした!


ストックとフローの概念をもっと理解したいかたにおすすめの本はこちら。

こちらにさらに詳しく書いてます。


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