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スマホ脳を読んで

つい最近スマホ脳と言う本を読み終わりました。
最近読んだ本の中で1番衝撃的な本でした。
内容が濃いのでまとめるのは難しいかなと思ったのですがどうしても皆さんに伝えたくてがんばってまとめてみました。

1 スマホと私たち


 この本を書いたのはスウェーデンの精神科医です。スウェーデンでは大人の9人に1人が抗鬱剤を服用しているそうです。この医師はこの原因を、人間の進化と私たちを取り巻く環境のミスマッチと言っています。
 人類は地球に現れてから99.9%の時間を狩猟採集に費やして暮らしてきました。
 現代は進化しましたが私たちの脳はこの10000年の間変化していないのです。
 私たちの脳はサバンナにいた頃と同じなのだそうです。
 脳はテクノロジーに対応できるほど進化していないのです。
 私たちはテクノロジーに順応するのではなくテクノロジーが私たちに順応すべきであると言っています。
 要するにテクノロジーに振り回されてはいけないと言う事ですね。

2  スマホ中毒

 私たちは1日2600回以上スマホ触ります。
 そしてそれは、10分に一回の頻度だそうです。
 さらに3人に1人が夜中に一回スマホを触るそうです。
 私は朝5時に起きて6時には家を出ます。
 仕事が終わるのは夕方5時過ぎで家に着くのは7時前です。
 家に着いたら食事の支度をして子供たちに食べさせ、食器を洗いお風呂に入り21時30分には寝ます。
 仕事中は携帯に触ることができません。
 そんな私のスクリーンタイムを見てみると2時間30分もの時間携帯を触っていることがわかりました。
 今言ったスケジュールの中で2時間30分もの間携帯を触っているのです。
 正直そんなに触っていると思っていなかったのでびっくりしました。
 自分でも知らない間にスマホに振り回されている自分がいたのです。
 著者も言っていますが以前より本を集中して読めなくなったり、気がついたら一日中YouTubeを見ていたり、どこへ行くにもスマホを離さないようになったり。
 明らかにスマホ中毒ですよね汗。
 人間には新しいものや未知のものを探しに行きたいと言う衝動が組み込まれて生まれて来るそうです。
 この欲求があったからこそ私たちの祖先は食料や資源などを探し求め生き延びてきたのです。
 私たちはパソコン、スマホをクリックし新しい知識や情報に夢中になります。しかも今読んでいるページに集中するのではなく次のページに夢中になっているのです。

3 マルチタスクの弊害

 私たちはネットサーフィンをしながら勉強したり、携帯をいじりながら本を読んだり同時にいろんなことをやろうとしてしまいます。
 このようなマルチタスクが私たちにどのような影響与えているのか様々な研究がされています。
 マルチタスク派の人は集中が苦手で何にでも気が散ってしまうようです。
 記憶力や得意分野のはずのマルチタスク能力でさえもマルチタスク派でない人よりも劣っているようです。 
 マルチタスクは同時にいろいろなことをやっているようで実際には作業の間を行ったり来たりしているだけ集中先を切り替えているだけのようです。
 集中先を切り替えることによって違う作業に集中するまでにまた時間を費やしてしまうと言う非効率的な状態になってしまうようです。

 様々な実験が行われていますので例を挙げてみたいと思います。

・800人にコンピューター上で集中力を要する問題をやらせた
 結果 スマホを別室に置いていた被験者はサイレントモードにしてポケットにスマホを入れていた被験者よりも成績が良かった。

・集中力のいる難しいテストをさせた。
 結果 メールや電話がかかってくる被験者(メールや電話には対応しない)はそうでない被験者に比べて3倍近く多く間違えた

 どうして脳は私たちにマルチタスクをさせようとするのでしょうか。
 それは人の半数が10歳前に亡くなると言う時代ではいろいろなものを全てに反応することが求められたからです。
 様々な危険を察知し身を守らなければならなかったからです。
 だから脳はマルチタスクを私たちにさせるためにドーパミンと言う刺激を与えるのです。
 私たちはドーパミンのためにマルチタスクがやめられないのです。


4 なぜ眠るのか

 なぜ眠るのか、睡眠には以下のような役割があります。

・ 脳を清掃する
 睡眠時には脳に溜まった老廃物が除去されます。1年間で脳と同じ重さのゴミが捨てられるそうです。

・ 健康の維持
 1日6時間以下の睡眠が10日間続くと、24時間起きていたのと同じ位集中力が低下するそうです。

・ 記憶と学習
 寝ている間に短期記憶から長期記憶へと移行されます。これは脳がその日の出来事からどれを長期記憶にするか選り分けるようです。この作業は睡眠以外のもので埋め合わせる事はできないそうです。

5 スマホが眠りを妨げる

 体内リズムはどのくらい光を浴びたかによって制御されます。メラトニンの分泌量は日中は少なく、夕方になると増え、夜に最多になります。
 メラトニンの分泌量が少なくなると体はまだ昼間だと勘違いをしてしまいます。
 ブルーライトの光はメラトニンの分泌を抑え体内時計を2、3時間巻き戻してしまうそうです。


ざっと要約してみました。
本って読んでも内容あまり覚えていないもんですよね💦
これだけまとめるにも本を見ながら、思い出しながらでした。
そして、記憶の定着にはインプットだけでなく、アウトプットも重要とのことです。

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