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第一回 二人目不妊という病

不妊治療に至るまで

私は2016年に出産をしてから、二人目について考えるのに3年ほどかかりました。
しかし二人目が欲しいと思えるようになってから、現在に至るまで月日が流れても二人目を授かっていません。このようなことがnoteに書こうと思ったのもつい最近のことです。
もし同じようなことで悩んでいる人や、苦しんでいる人がいるのなら私の経験を通し、お伝えできることがあるのかなと思いました。

ちなみに私は、ワーキングマザーでフルタイムで働いています。一人目の時もクリニックへ少し通ったこともありました。だけど二人目の壁というものは私にとっては大きいものでした。このタイトルを第1回としたのは、おそらく一度じゃ語りきれず、ゆっくりと言葉を選びながら大事に書いていきたいと思ったからです。

二人目不妊という病、と書いたのは単純に病気という身体的なことにまとめられるものではなく心や、世間体、仕事との両立や理解
、周囲の人達からかけられる言葉、そして夫婦の理解など様々な社会的環境に置かれながら、この治療と戦わねばならず、これらをひっくるめて二人目不妊の病と書かせていただきました。

しかし前向きに考えると、私はこれらの経験があって大切にできるものや、物事の捉え方、命と向き合うことや、夫婦で協力することで学んだ機会でもありました。

今現在二人目を諦めたというわけではありませんが、少し不妊治療はお休みしています。この治療をすることで自分が自分らしくいられなくなってしまったことも一つの要因です。 

どうか、夫婦で乗り越えようとしている人たちのエールになるように。

自分の体を知ること、相手の体の仕組みも知ることの大切さ

不妊治療を始める前女性の体の仕組みについてパートナーは、分かっているものだと思っていました。しかしそれは大間違いで言わなくてもわかるということはあり得ないのです。なぜならそれは当事者じゃないから。私もパートナーの体の仕組みが分かってるかと言うと確実にはそうでなかったと思います。

女性は月に1度の生理が来るのが当たり前、腹痛が辛いのも当たり前。その程度ならわかるのかもしれません。しかし月に1度の生理が来ること自体が当たり前でないこともあるのです。私の場合は子宮内膜症を抱えていましたし、一人目の時には卵巣嚢腫も見つかっています。それらが不妊の原因になるなんて性教育の中では習わないのです。当事者でない本人以外のハードなのにそれを理解するということは困難なものがあります。

私が初めて不妊治療のクリニックに行ったのか7年前ぐらいなんですがその時はまだ、不妊治療が今よりもさらにクローズな治療だったので私もそうでしたが夫も隠すことに過敏になっていたように感じます。
男性にとっては女性ばかりのいる不妊治療のクリニックに行くということ自体がハードルが高い。

不妊治療の本を一冊購入してそれぞれの体のことや今自分に起きている体の状態をお互いに知るということをしました。6ヶ月経っても1年経っても子供ができない。本を一緒に共有してお互いの体のことを知った上では行ってみようかという風な流れになったように思います。

「二人目まだ?」カミングアウトで苦しさが減った

二人目を考えている方にあるあるなんですが、周りの人達から「二人目まだ?」って言われる事って結構経験があるかなと思います。しかも、それに拍車をかけるように「一人じゃかわいそうよ」とか平気で言う人がいるんですよね。私もまだ不妊治療についてカミングアウトしてなかった時は、本当に、言葉がグサグサと刺さる時が結構ありました。

でもよくよく考えてみると、「一人じゃかわいそうよ」よく言われるけれども実際に一人っ子の人達ってじゃあかわいそうかって言うと全然かわいそうじゃないんですよね。親の愛情を一番自分が受けれるわけですし、じゃあ人との関係性ってどこで学ぶのかってそれは社会に出てからの話なんですよね。
子供は環境で育つと思っていて、学校であったりこれから出会う人たちによって育まれていく物ってあると思うんです。だから何を定義に可哀想って言ってるのかって正直ちょっと意味不明(笑)

…ということに気付いてしまったんです。

なので私はあえて言うようにしました。

「今、不妊治療をしてるんですけれどもなかなかできないんです。どうしたらいいですか?」(深刻な顔じゃなくって柔らかく伝えることがポイント)

この言葉が言えてから気持ちが楽になってきたんですね。不思議ですよね。逆にこれを伝えるようになってから結構自分の孫もそうなのよとか。赤ちゃんを授かるように、産後の人に赤富士(妊娠ジンクス)描いてもらってきたからとかあげる!とか。。。

ちょっと面白い反応が周りから見られるようになってきたんです。
まあ面白いって言うか、実は協力的だったりするんですよね。それでこれをだいたい1年ぐらい続けていたら、今職場で誰からも二人目まだと言われなくなりました(笑)

これを見た皆さんがちょっとでも気持ちが和らいでくれたら嬉しいなと思います(^o^)





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