見出し画像

脳腫瘍摘出の手術〜後遺症の話その11

リハビリと一時外出

最初2週間と言われていた入院ですが
麻痺が色々と強く出てしまった為、
大幅に伸びる事になりました。
麻痺に効果があると言われている点滴が
2週間持続する必要があった事、
嚥下麻痺用の食事を自宅で作るのは
困難な事などからです。

動けるようになると
リハビリの時間が楽しくなりました。
私の場合
嚥下麻痺と顔面麻痺のリハビリと
体のリハビリがありました。

入院前に太り気味だったのが
手術後に体重が数キロ減ったのをいい事に

どうせ何にも食べれないし
ダイエットだと思ってがんばろ!

と思うようにしました。

リハビリの先生にも

「ダイエットメニューにして下さいね!」

なんて言ったりして。

そして病院の中では
顔面と嚥下が麻痺してる以外は
すっかり元気になっていました。

そんなある日
医師から一時外出許可がでました。
気分転換も兼ねて、大好きな
ふなっしーのお店に行くことにしました。
入院後初の外出です。
意気揚々と出かけました。
目的の駅に降りてホームを歩いていると
ものすごい違和感を感じました。

人の流れに乗れないのです。

階段も手すりを掴まないとおりれません。
後ろからどんどん追い抜かされて行きます。
なんとか目的のお店に着いて、
欲しかったグッズも買えました。
その間30分くらいだったと思います。
急激にどっと疲れが出てきました。
どこか座れるところを探して
腰を下ろしました。

手術前とはあきらかに違う…

人混みの中にいることが急に
怖くなってきました。

早く病院へ帰りたい…
え?帰りたい?

自分で思って驚きました。

あんなに辛い思いをしてる病院に
帰りたいだなんて…
病院ではあんなに元気に動いていたのに、
外に出たらこんな風だなんて…

私の体はまだ病院の中でしか通用しないと
実感した日でした。

後でその話を看護師さんにしたら、

「病院はずっと平坦だし
 障害物もないからね〜」

と、言われました。
なるほどとものすごく納得です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?