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脳腫瘍摘出の手術〜後遺症の話その6

想像を絶する痛みと幻覚?幻聴?

ICUから病室に戻りました。
吐き過ぎて、もうグッタリです。
それでも続く吐気と大量の唾。
唾を吐くBOXティッシュは
見る見るうちに減っていきます。
夕方ごろからそれに加えて
麻酔が切れてきたのか痛みが…

「う〜〜痛いよ〜」

思わず声がもれます。
痛み止めの座薬を入れるのですか、
それも直に効果がきれます。

ピンポーン(ナースコール)
「痛み止めください…」
「まだ時間がたってないからダメですよ」
「お願いです…ムリです…
 こんなに痛いの(涙)」
「◯時までは我慢して下さいね」

「ゔぅ〜 痛いよぉ〜」

その夜は吐気と大量の唾に加え
想像を絶する痛みとの戦いでした。


手術から2日目
朝を迎えてもうろうとして
ベットを囲むカーテンを見ると
無地のはずなのに柄が見えました。

花柄だったり
動物柄だったり
筆で文字が書いてあったり。

うとうとして起きるたびに
柄が違いました。

あ〜 今度は動物柄かぁ〜
キリンとゾウとあれはカバかな?

なぜか特に驚きもせず考えてました。

付き添いで来てくれた姉の服にも見えます。

「なあ、この服って柄ある?」
「えっ?ないよ。」
「花柄が見えるよ〜」

そんな会話もしてました。


左耳に耳鳴りがします。
スターウォーズ のライトセーバーの音でした。

ヴゥーン ヴゥウーン
あ〜 私の耳の中でルークが戦ってる〜

後にも先にもこんな耳鳴りはこの時だけでした。
でもこの耳鳴りはまた聞いてみたいです笑

吐気は徐々に治ってきたのですが、
相変わらずの大量の唾です。
咽せて咳も出るので
ものすごく苦しくて
ものすごく疲れました。


呪文のように

「昨日より今日 今日より明日」

とずっと呟いてました。


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