見出し画像

脳腫瘍摘出の手術〜後遺症の話その7

嚥下麻痺と片耳難聴①

術後3日目〜7日目

まだベッドから起き上がることが
できませんでした。
移動も車椅子でした。
5分以上座っていると
100m全力疾走したかのように、
息が上がってきました。

術後初の食事。
看護師さんがヨーグルトを
食べさせてくれました。
途端に咽せて、
飲み込むことができません。
ただ苦しいだけです。
看護師さんがなんだかバタバタと
慌ててどこかへ行った記憶があります。

私に一体何が起きとるの…

不安で仕方ありませんでした。

それは嚥下麻痺でした。
唾も大量に出ているのではなく
飲み込めなかった為のものでした。

口から食事が取れない為
経鼻栄養補給(経鼻経管栄養)
の処置をされました。
鼻に挿入したチューブを通じて、
直接胃に栄養剤を注入する方法です。
このチューブを鼻に通す時が
ものすごく苦痛でした。

食事の時間、点滴のように吊るした
栄養剤の袋をチューブにつないで
ポタポタと落ちるのをベッドで待ちます。
もちろん味なんかわかりません。
チューブも違和感があります。
量もあるので時間もかかります。

朝食の分がやっと終わったと思ったら
すぐにお昼の分がくる。
それが終わったーと思ったら
はい夜の分です。
途中で気分が悪くなり中止した事も
何度もありました。

チューブは入れっぱなしなので、
24時間常に違和感があります。

いつまで続くのかわからない
拷問のような日々でした…

薬も水に溶かして、
チューブに流し込みます。
それが後に私をさらに
苦しめる事になるのです…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?