「世界遺産学講義」の内容を『世界遺産学への誘(いざな)い』として出版(10月31日掲載)

彦根商工会議所と滋賀大学の連携により、彦根商工会議所の寄附を受けて開講した「世界遺産学講義」の内容を、この度『世界遺産学への誘(いざな)い』として出版しました。

 学生のみならず市民へも広く開放し開講してきた「世界遺産学講義」は、元ユネスコ事務局長など、毎回各テーマの第一人者を招き、世界遺産の意義や保護のあり様を学ぶなかで、地域の文化遺産である私たちの彦根城への関心と理解を深め、その世界遺産登録を後押しするとともに、まちづくりや文化政策に興味を抱き、世界や日本の過去・現在・未来についても考えながら、国内外の文化・自然遺産や無形文化遺産の保存と活用に貢献できる人材の育成をも目的としました。

 2019年に開講した当講義は、コロナ禍の中2020年度第2回からはオンライン授業となり、この時録画しておいた講義にそれぞれの講師が加筆修正して本書が完成しました。講師に加筆訂正をいただいたことで高度な内容がわかりやすく解き明かされることとなり、また資料や画像をそれぞれの講師に提供いただいたことで世界遺産に関する多くの知識が満載され、現状を広く学ぶことができ、新たな知見を得られるものとなりました。

 10月14日(金)には、彦根市役所で竹村彰通学長、編者の位田隆一前学長、真鍋晶子教授、青柳周一教授らが和田裕行彦根市長、小出彦根商工会議所会頭、意見交換・応援1000人委員会宮川富子会長に『世界遺産学への誘い』を献本し、市長は産学の連携を彦根城の世界遺産登録に活かしたいと述べました。


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