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3月17日広報の一歩勉強会「ビジネス誌ライターが教える、気持ちの良い広報の振る舞い」開催レポート

こんにちは。
“広報の一歩”の運営と、本職はシニアジョブの広報をしている安彦(あびこ)( @m_abiko_sjpr )です。

“広報の一歩”は、共同主催者の曲師さん( @mage_kiichi )、そしてもう一人、山森さんと3名で運営している広報コミュニティです。

“広報の一歩”では通常、Slackのワークスペースにて広報さん同士、交流や悩み相談などを行っていただけますが、隔月で大きめの勉強会や交流会、それらがない月にはミニイベントなどを開催しています。

2022年3月17日は、第2回となる広報の一歩勉強会を開催し、東洋経済など多数のビジネス誌の記事執筆でご活躍されているライターの大正谷 成晴(おしょうだに しげはる)さんを講師にお招きし、「ビジネス誌ライターが教える、気持ちの良い広報の振る舞い」と題したオンライン勉強会を開催しました。

初心者広報さんはメディアさんにアプローチする際、どんな対応が正解なのか? 自分の言動でメディアの方の心証を害さないか? など、気になることが多いと思いますが、そうした疑問に答えてもらう勉強会となりました。

どんなお話があったのか、参加された方以外にも簡単にご紹介しましょう!

ビジネス誌ライターが教える気持ちの良い広報の振る舞い_資料04


広報の振る舞い、メディアの方はどう見てる?

大正谷さんからはまず、「広報担当者と記者の関係はイーブン」「お互い上から目線の対応はプラスにならない」というお話がありました。
その上で、企業の“顔”である広報担当者が不誠実な対応を取ることで、取材の成立や企業のブランディングにも影響を及ぼす可能性があることが述べられました。

また、メディア関係者も編集者であることが多い「メディアの社員」と、「外部委託のライター」に分けられ、スーツが多いか私服が多いかなど、多少特徴に違いがあるといった説明がありました。

大正谷さんは、

「もっとも大事なのは記事を読む「読者」にメッセージを届けることであり、それに向かい広報担当者とメディアが協力しながら進めていくことです」

という言葉を特に強調して伝えていました。


取材NGでもスルーはやめて

大正谷さんからは、どういった広報担当者の振る舞いが好ましいのか、そうではないのかについて、

①アポイント時
②取材時
③取材後

の3つのタイミングと、好ましい振る舞い、好ましくない振る舞いに分けて解説があり、さらに、大正谷さんが実際に体験した内容から事例が示されました。
特に、②取材時の対応については、経営者・役員、部門長、担当者、広報担当者といった取材を受ける立場によって語って欲しい内容が異なることについて具体的な説明がありました。

一部事例でも語られたように、不誠実な態度や高圧的な態度は当然ながら好ましくないにせよ、大正谷さんが強調していた一つは「レスポンス」でした。
締切がタイトな記事の取材でクイックレスポンスが好まれるのは当然ですが、「取材NGは問題ないのでそれでもスルーだけはしないでほしい」と大正谷さんが繰り返していたのが印象に残りました。

取材後の記事確認や修正については、「是非はライター個人の判断ではなくメディア全体の方針」としながらも、取材後の困った修正依頼の例がいくつか語られていました。記事の文字数を遥かにオーバーする修正などは避けたいものです。

ビジネス誌ライターが教える気持ちの良い広報の振る舞い_資料02

メディアの方に頻繁に連絡してもいいのか?

大正谷さんからは、広報担当者の振る舞いだけでなく、メディアにアプローチする際の注意点についてもお話がありました。

勉強会にあたっての事前の質問受付でも、
「何度もアプローチしたら失礼ではないのか?」
「アプローチの頻度はどれくらいが良いのか?」
「返事がないのに再度ご連絡をするのはNGだろうか?」
といった、アプローチの際に失礼に当たらないかを気にする声がよく聞かれ、この点を大正谷さんも語ってくれました。

結論としては、大正谷さんをはじめ、多くのライターの方は「1つ1つ返事はできないものの、情報提供は歓迎」のスタンスとのことで、社会通念上、失礼なことをしない限りは、萎縮することなく情報を送ってほしいとのことでした。

メディアの編集部(編集者)ではないフリーのライターに情報提供するメリットとして、「複数のメディアで活動しているのでどこかで記事になる可能性が広がる」というお話もありました。

その他、連絡は電話とメールどちらが良いのか、ライターごとに得意なジャンルに違いがある、ライターのPRTIMESの活用度合いなどのお話や、最後に、新聞、経済誌・マネー誌、その他業界誌、オンラインメディアなどに分けた「メディア特性」の話もありました。

最後の質問の時間は、時間が押してしまったために事前にいただいた質問への回答が中心となりましたが、「こんなことをしたら失礼になるのではないか」「どんなアプローチが良いのか悩んでいる」といった質問に、大正谷さんが詳しく回答してくださいました。

ビジネス誌ライターが教える気持ちの良い広報の振る舞い_資料03

勉強会開催後、複数の参加者の方から「大正谷さんと個別にお話しする機会が得られました」というご報告をいただき、運営としても今回の開催をホッとしながら振り返っています。

今後の勉強会の開催や、その他の交流はSlack内の“広報の一歩”ワークスペースで行っておりますので、まだご参加されていない方は、下記お申し込みフォームよりお気軽にお申し込みください。


※以前「広報の一歩」についてご紹介したエントリー記事はこちら



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