この街に生きて

長野県松本市にある社会福祉法人です。 1987年発足。 支え、支えられながらこの街に共…

この街に生きて

長野県松本市にある社会福祉法人です。 1987年発足。 支え、支えられながらこの街に共に生きる。 このことを柱にして活動しています。

最近の記事

刻み込まれた差別

障がい福祉の仕事に初めて就いたときに出会ったAさんは、 わたしより約40歳ほど年上の方でした。 Aさんは他の入所者の方とトラブルが毎日のようにくり返され、 それを止めようとする職員に激しく向かってくることも日常茶飯事でした。 「職員だからって、えらそうにするな!」 興奮すると、Aさんは度々この言葉を職員にぶつけてきました。 「Aさんに泣かされた」と話す職員が、何人もいるほどでした。 また、Aさんは興奮されると他の利用者さんに対してとても攻撃的になり、 そのなかで「重度」

    • 人として向き合う…「なかま」と呼ぶ意志

      「あなたに向き合うわたし」 に向き合うこと 第一線現場の社会福祉援助は、利用者(当事者)の方と支援者が「生身の人間関係」を結ぶことで、実際の支援をすすめていきます。(社会参加・就労支援、生活支援、外出・通院支援、家事援助、相談支援等) 「援助関係づくり」と「援助実践づくり」を相互に深めていくことが、社会福祉援助(支援)の実践過程です。 そして、すべての支援は「支援者である“わたし”」を媒介にして、利用者の方に届けます。 ですから社会福祉援助実践とは、「『あなたに向き合

      • この街に生きて

        わたしたちのあゆみ 私たちアルプス福祉会は1986年9月に結成されてから、おかげさまで37年以上が経ちます。 37年前、アルプス福祉会(当時は任意団体)は、当時、障がい福祉施策が現在より大きく立ち遅れていた状況下にあっても、家族・関係者自らが資金と知恵とちからを出し合い、つねに障がいのある人とその家族の願いを地域社会に示しながら、地域住民の共感と応援を原動力にして、一歩ずつあゆみ続けてきました。 一方でアルプス福祉会の歴史は、決して順風満帆なときばかりではありませんでした

      刻み込まれた差別