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河野文庫だより

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読書日記のようなもの
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記事一覧

第7回 先人の肩に乗って(2)

 前回書き残したこと——白瀬南極探検隊の話――を書こうとしていたら、6月4日、海洋冒険家…

河野通和
1年前
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第6回 先人の肩に乗って(1)

 若いビジネス・リーダーの人たちと一緒に本を読む機会がありました。選んだ本は、本多勝一『…

河野通和
2年前
96

第5回 遠い声が、夜明けの歌を

 昨年末に読んで、たいへん感動した本です。「2021年のベスト1だ!」と、まわりに強く「推し…

河野通和
2年前
199

第4回 指揮者という夢

 こんなに笑える書き出しだったっけ? と思いながら、徐々に記憶がよみがってきました。 …

河野通和
2年前
66

第3回 誰もが、静かに泣いていた

 『南の島に雪が降る』——タイトルに惹かれて、小学校2年生の時に映画を観ました。どんな話…

河野通和
2年前
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第2回 古本屋の時間

 ちょっと変わった本を手にしています。『野呂邦暢 古本屋写真集』(岡崎武志&古本屋ツアー…

河野通和
2年前
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第1回 「男おひとりさま」 朋友とともに山を下る

 「人生100年時代」と、なにげなく言われるようになりました。   私が社会人になった頃、というのは1970年代の半ば過ぎ、多くの企業は55歳が定年でした。それが次第に、60歳定年制に移行します。当時の日本人の平均寿命は、女78.33歳、男72.97歳(1978年内閣府)でした。  ところが、昨夏の厚生労働省の発表によると、2020年の平均寿命は、女87.74歳、男81.64歳となり、過去最高を更新しています。いずれ100歳を超えても元気な老人が、当たり前のように、まわり