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所変われば

こんにちは、今日から絵本レビューをしていきます。
今回登場する絵本はこちら、

せなけいこさんの「ひとつめのくに」です。
知ったきっかけは「発達障害大全」と言う本を仕事で読んだ時におすすめに出てきたからです。

この本のあらすじは

見せもの小屋を経営する男がある日、ある人から木の下でひとつ目小僧を見たという話を聞き早速その木に向かう。
そこにはひとつ目の女の子がいて連れ去ろうとしてしまうが、捕まってしまう。
見るとそこの人達は全員ひとつ目だった!
男は”二つ目”の人間として見せもの小屋で働かされる

と言うお話です。

・当たり前に思える事も場所が違えば当たり前じゃない

この絵本は落語の話を元にしていますが、自分達が当たり前だと思っている所も場所が変われば違和感になるという本質的なところを突いている話だと思いました。
マジョリティの中にいるとその違和感に中々気が付かないものなんですよね。
だからこそ、マジョリティ側の人がマイノリティ側と思っていた人達の中に入って初めて自分達が当たり前じゃないと言う事に気がつくわけで。
それを体験できるのは数少ないと思います。
「ひとつめのくに」で最後のシーンで主人公を見たひとつ目の人たちが「珍しい」「怖いなぁ」って言っているのと同じようなシチュを障害を持っている私は人生で何度も経験していて、それがいろんな立場の人でも経験できるので大人にこそ読んでほしい1冊だと思いました。
それでも子供の頃に出会いたかった本でもありました。




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