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市民初のイベントが商業主義に傾くのは仕方ないことなのか。inktober炎上から考える

こんにちは、今年は上達の為に「inktober」に参加しようと決めており昨日から描き続けています。

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(機能描いた作品です「辺境の土地」がテーマです。)

10月の終わり頃に描いてきた結果を紹介したいと思いますが、今年のお題を調べていくうちに興味深い出来事に当たったので個人的な意見を述べていきたいと思います。

この記事で紹介されている通り、「inktober 」は商標登録されそうな瀬戸際に立たされています。この出来事が日本で大きく感じられるのが「呉竹」による公式HPが設立されたことだと思います。

私がinktoberを初めて知った2018年ごろは日本では海外に活動の拠点(インスタ、タンブラーなどのSNS)を持つ絵師(アマチュア、プロ含む)によって描かれ、活動が紹介されるに過ぎなかったのに…

確かにお題が日本が翻訳され、おすすめの画材を紹介してくれるのは

初めて挑戦する人々に敷居を低く感じられる効果がありますが、古くから描き続けてきた人から(私もそうです)見たら「企業が便乗してきた」としか思えません。

このムーブメントを見た時私は2つのイベントが頭をよぎりました。

それが「コミケ」と「プライドパレード」です。

一見、関係ない組み合わせに見えますが、共通点は「初めは一般市民が無利益で始めた表現活動の場」であります。

それぞれ簡単に詳しく紹介します。

・コミケ(コミックマーケット)

コミケは今から50年以上前にアニメや漫画、文学を愛する同好会が自身の好きな作品について考察した同人誌や創作の漫画を発表する場として生まれました。

やがて、参加者が多くなるにつれて規模が拡大し会場が大きくなり、その際運営費を多く徴収する為に企業の参加が増えていくようになりました。いわゆる「企業サークル」の登場です。企業サークルは今やコミケの集客の大きな要となりました。

そして、初期のコミケを知らない世代が増加しつつある今コミケに企業サークルがあることに違和感を感じない参加者が増えてきました。かくいう私もその一人です。

ですが、私は純粋な創作活動の発表の場としての同人即売会があっても良いと思いますが、(個人で地方開催)だんだん数が減ってきてしまい悲しいです。

・プライドパレード

パレードの起こりは1969年の「ストーンウォールの反乱」に基づきます。

事件の翌年の1970年に性的少数者の権利向上を訴える抗議活動として「プライドパレード」が始まりました。

最初は一般市民の当事者や理解者が参加するものでしたが、現在ではアマゾン、ディズニーといった超大手企業の参加が増えてきました。

企業にとってパレードに参加する事は「うちはLGBTに理解がありますし、実際に社員として雇っていますよ」というアピールが出来る絶好の機会となりますが、参加者の中には「企業が媚を売っている」「大手企業が参加することによって一般市民の肩が狭くなる」と困惑している人々もいます。


以上、商業化に傾いた市民発のイベントを紹介しましたが私はどの運動やイベントも商業化に傾くのは仕方のないことだと思います。

なぜなら、それらは全てビジネスチャンスだからです。

資本主義が基本の世の中商業化に傾かない用に維持していく事は難しいのではないかと思います。

今年は「#inktober」ではなく別なタグ「#cyberinktober」

「#inkchallenge2020」など使ってインスタに出来る限り上げていこうと思います。  


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