雛祭(令和6年)ー令和の双子の小学生と昭和に育った父の話

男兄弟で育った私にとって印象の薄い行事。それが雛祭こと上巳の節句です。
子供の頃の印象といえば、家には母が結婚の時に持ってきていた男雛と女雛だけの人形がこの時期飾られていたこと、そして母方の祖父母の家に行くと立派な七段飾りが応接間に飾られていたことくらい。
歌も知っているし、なにやらあられを食べたり、甘酒飲むらしいという絵本で見た知識くらいの行事です。

ところが妻も娘たちも、二、三週間前になると嬉しそうに歌を歌い、一週間前くらいにはせっせと片付けをして飾りを飾っています。
毎年、ちらし寿司と蛤のお吸い物を妻も作りますが、なぜちらし寿司なのか、私には不明。調べてもいません。
かろうじて菱餅だけは気になりインターネットで調べると、清浄、雪のイメージ(白)と健康、新緑のイメージ(緑)と魔除け、桃の花(ピンク)を示しているのだとか。

思えば、子供たちも3歳くらいまではあの得体の知れない真っ白な顔をした日本人形を不気味に思っていたようで。ただ、今やすっかり華やいだ印象の人形になっているらしく、妻の実家にある七段飾りの写真を見ては興味津々。
我が家には住環境の限界があるので、玄関には私の母の実家にあったような男雛と女雛の人形。そこに私が買ってくる桃の花を花瓶に挿しています。
そして、子供の部屋に三段飾り。三段でも毎年出してしまって、保管してと、昨今の住環境では中々のお飾りになっています。

とはいえ、毎年デパートには特設コーナーが設けられ、意匠の作品におじいちゃま、おばあちゃまの高まる期待と、両親の現実的な家のスペースとの間で人形たちも徐々に表情からスタイルまで進化を続けている様子。

ひなあられも、菱餅も、なんとなくイメージ付かず。昼の散歩の時に買ってきた桜餅でも食後に食べることにしました。

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