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食べれるときに食べといたほうがいい、は意外と常に食べれる

身内が危篤のときとか。
そのあとのお葬式のときとか。

新生児を産みたてのときとか。

いつお客さんが来るかわからないイベント出展のときとか。

「食べれるときに食べといたほうがいい」という言葉を、自分自身、あるいは周りの人に声掛けするときってないです?

たしかにそうなんです。
腹が減っては戦はできんし、食べれるときに食べずに後悔しても、自業自得なんで。

でもね、長年の経験から気づいたんです。

「そういうときって、案外常に食べれるな」って。

いや、ほんと。
キャンプ張れるくらい買い込んで、念のためにしっかり食べとくんですが、一時間後くらいにまた「食べれる」タイミングってやってくるんですよね。

結果として、
「あれ、なんかいつもよりめっちゃ食べてる」と気がつく。

思ったんですけど、これ、多分「食べることそのもの」を目的として言っているわけではないんじゃないでしょうか。

身内が亡くなる際の悲しみを紛らわせるためだったり。

寝不足で頑張る自分への言い訳だったり。

緊張をほぐすためだったり。

「食べる」って、それ自体で癒やしの行為なんですよね。
だから、栄養補給のためだけではなく、自分や他人をどうにか慰めたいとき、この言葉を使う。

それは、温泉でリラックスしたり、ゆっくり読書をしたり、思い切り運動するときに得られる「癒やし」とはまた違っていて。

ある意味、レッドブルのような使われ方をしている気がします。
なんとかそこを乗り越えるための、自分も他人も一緒くたになったアドレナリン。

赤信号、みんなで渡れば怖くない。みたいな。

だから、自分にこの言葉を言ってくる人がいたら、お腹が空いていなくてもできれば乗ってあげてください。

「食べれるときに食べとく」の癒やし効果は、他人と分かち合うことで効果が指数関数的に増えていくので。

逆に、周りでなんだかいっぱいいっぱいになっていそうな人がいたら、おやつにでも誘ってあげてください。

一時的にでも、助けになります。

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