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#同じテーマで小説を書こう~本当に私は届いているの.

なぜ、最近、私がみんなの前に中々出ないってこと知っているの?

そばにいつもいると思ったのに、気が付けば歴史の片隅に追いやられてしまった。私が悪いわけじゃないんだけれど、いつの間にか気持ちのすれ違いで私は忘れられるようになった。

そばにいたいよ。

そばで伝えたいよ。

そんなことを私は考えていた。

そうそう、私は見えないもの、と思われてばかり。みんな、私のたくさんの性格を知らないんだ。私は見えるものでもあるのに。みんな、見えないものばかり、新しいものばかり、見て本当の私を見てくれない。

さっきも私、

「何だこれ」

と言われて、通り過ぎて行った人がいた。もともとは、私の一部だったのに、よいところしか見ないんだ。人間なんて。

でも、ある人が私の一部を取り上げてくれた。それがきっかけになって、たくさんの人に知られるといいな。そして、忘れ去られつつある私のことも知ってほしいな。

そうすれば、きっと本当の私があなたに伝えたい意味が分かってくれると思うから。

私も、あなたの心に置いてください。そして、たまに、難しいけれど使ってください。本当は私から生まれたんです。


「聲」