オンライン授業で困っていること(1)

 私は大学3年生である。コロナの影響で前期中はすべてオンライン授業となった。一部の講義は4月下旬頃から開始していたが、GW明けから本格的な開始となった。私は社会学部であるから、実験ができなくて授業にならないということはない。だからといって、すべてがうまくいっているということはもちろんない。GWが開けてしばらくたった今、オンライン授業の課題を自分なりにまとめてみた。本記事では、私がオンライン授業で困っていることを共有したい。
 最後に、おまけ程度でオンライン授業でよかったことも書いている。

オンライン授業で困っていること

・課題が多い
特にGW前のことであるが、事前課題が各講義ででたため課題に追われる日々であった。例年通りの講義の回数が確保できないせいかレポート課題がこまめに出される。

・先生によって使うアプリが異なる
私の大学の定番はGoogleのMeetである。詳しくはわからないが、私の大学はGoogleのプランを契約しているらしくGoogleのサービスを使うことが多い(大学から配布されたメールアドレスはGメール、グーグルドライブ無制限利用可能)。しかし、中にはzoomを使う先生もいるためどちらの操作も覚えなければならない。どちらも仕様が少し違うのは地味に面倒である。教員はzoomの方が使いやすいと感じているようだが、無料プランは時間に制限があり講義での使用は少数派である。大学がzoomを契約するべきだと訴える教員もいる。個人としても、zoomの方が使いやすいと感じる(無料プランでしか使用したことはないが)。

・講義の変な緊張感がない
要は、集中できないということが言いたいのだ。対面型の講義は先生がつくりだす独特の緊張感がある。その緊張感のおかげで学生は集中して話を聞けるのである。ところがオンラインはその緊張感がないため、だらけてしまう(もちろん自分のせいということは百も承知)。あと、一緒に講義を受けている感がないため、自分も集中しなければという感情になりにくい。

・音が悪い・割れる
先生によって音質にバラツキがある。はじめの方は、音が割れてしまって聞いてられない講義がよくあった。マイクやヘッドセットは使ってほしいい。

・講義が長く感じる 
様変わりしない画面を見つめる必要があるため、時間の経過が遅く感じる。先生側も慣れていないせいかページの切り替えや画面共有にもたつくのでテンポが悪い。特に、パワーポイントやワードの画面のみ(先生の顔が写っていない状態)になると顕著である。カメラが身体全身を捉えているか、顔のみを捉えているかでもかなり講義の印象は変る。身振り手振りなどの身体の仕草は思っていたよりも大切だとわかった。

・理解できないことがより理解できなくなる
講義後の友達との雑談がないため、自分がわからないものはわからないままになってしまう。あと、他の人がどれだけ講義を理解しているかがわからないため、自分の理解度は深いのか浅いのか判断できない。

・複数人のとき、誰が話し始めるかわからない
ゼミの授業で困っていることである。自分の意見を自ら言う場合、対面なら誰かが話しそうというのがわかるのでタイミングがかぶることはない。オンラインの場合、タイミングがかぶって気まずいことがある(慣れの問題ではあるが)。通信量の問題で、自分が話すときのみカメラとマイクをオンするというルールのせいでもあるが。

・自分の家のネット環境で授業の質が左右される
音声がとぎれとぎれしか聞こえない人となめらかに聞こえる人では、講義への集中が変わってしまう。やる気があっても、うまく講義が受けれない人も出てしまう。

・復習をしなくなる
これは個人的な問題であるが、まったく講義の復習をしていないことに気づいた。なぜだろうと考えると、自分が講義の復習をしていたのは登校の電車であった。通学の時間がなくなると自主的に勉強しないことがわかった。

・家にいる時間が長いので本来かからないお金・労働が発生する  
お金:光熱費 特に電気代
労働:昼食をつくる 大学の学食で食べていた

・疲れる
パソコンの小さな画面をずっと見続けるのは疲れる。ディスプレイの光も疲労をうむが、視線の移動がないのもかなりしんどい。

・運動不足
オンライン授業だからというより、コロナの影響であまり外出ができないからである。本来の大学生活は、通学に往復約4時間かかる。そのうち、およそ1時間を歩いている。通学が勝手に運動になっていたのだ。

・大学のメンバーに会えない
LINEなどで連絡は取り合わないが、大学に行っていたら会う人がいる。この関係性の人たちは、いつもつるんでいるメンバーよりも刺激をくれる貴重な存在だと気付かされた。

・近所の家の人の視線
「あの若い兄ちゃん何してんねやろ」という視線がある(もちろん自意識過剰)。近所の小学校、中学校、高校はだんだん学校が再開してきているため、昼間の時間帯にふと家を出ると危険。


最後に、オンライン授業になってよかったことも考えてみた

オンラインになってよかったこと

・授業の資料がPDFで配られる
私の通っている大学ではほとんどが紙のレジュメである。しかし、オンライン授業ではmanaba上にアップされたりメールにPDFファイルが添付されている。より快適に講義を受けるためにiPadが欲しくなってきた。

・1限目が余裕
通学時間がゼロになるため、朝早く起きる必要がない。

・通学時間が浮く
1日に4時間もの時間が浮いているはずであるが、まったく感じない。時間の有効活用ができていないのはあきらか。おそらく、時間はネットサーフィンに化けている。

・定期代が発生しない
通学する必要がないため定期代は発生しない。しかし、家にいる時間が長くなり光熱費がかっかているため出費は同じか?

おわりに

 オンライン授業の課題は、金銭面と健康面に関してが多いとわかった。面倒でしかないと思っていた通学も、運動となり健康につながっていたのだ。また、講義の質の問題はほとんどが自分の努力不足であった。授業の質は大学や先生側に問題があると思っていたが、自分の努力不足が露呈しただけだった。言い方を変えれば、自分の努力でオンライン授業の質は上がるということだ。

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