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医療費控除の申請をスマホでやってみたら、半日かかった件

2023年の医療費控除の申請をスマホでやってみたら、半日かかった件について気づきを書いていきます。


昨年(2023年)は手術を受けるなどしたから、医療費控除の申請をきちんとやろうと思ったのがはじまり。
この医療費控除、毎年準備はしているのですが、金額的に「年間10万円を超えた額に対して%額」ということもあり、いいかなということで三年ぶりくらいの申請となりました。

マイナポータルは事前にスマホにインストールしておきます

今年はマイナポータルでやってみようと思い立って、まず国税庁のサイトへ行ってみる。そこで入り口がわからない。
困った時の「Googleさん」ってことで、検索してわからないが動画で説明している国税庁のページがあるようで、そこに行ってみる。概要欄にあるかと思ってみるが「まずこのページに行く」ということが見当たらない。URLはあってもリンクされていないし、二次元コードがあるわけじゃない。「スマホで」とうたっているのにどうも親切ではない。

国税庁の医療費控除ページを検察句すると出てくるページ。
この医療費控除を受ける方へのページから素直に登録ページに行けない。

動画ページをはさんだ向こうに

上の画面の中段にある~取得した医療費通知情報を「確定申告書等作成コーナー」で自動入力する手順は、「動画で見る確定申告」の「スマホ申告(医療費控除の入力方法)」をご覧ください~からYouTubeの国税庁のページで新しいブラウザが開いて、その概要欄にある「・確定申告書等作成コーナー」のURLをクリックすると、さらに新しいページが開いて「国税庁 確定申告書等作成コーナー」にたどり着けます。ここまでYouTubeも含めて新しいページがどんどん開いてある意味「ブラクラ」状態。
~~あとで気が付きましたが、スマホの検索で「確定申告書等作成コーナー」で検索すると、一発でたどり着けます。それを書いていてほしいですね。

国税庁の確定申告書等作成コーナー
スマホ画面では縦長です
ちなみにQRは下記です

さあここから作成だ!手元に準備するものを揃えて

入力作業には手元に準備するものを揃えておくと良いでしょう(後述の太字が必要なものです=私は家の貴重品入れを何度も開け閉めしながらになり余計な時間を必要としました)。
パソコンを見ながらスマホ片手にというなんとも不思議な形で、何回もマイナンバーカードをスマホで読み込んだり、登録に使う4桁の利用者証明用電子証明書や(マイナンバーカードに記載されている)12桁のコードを入力したり、署名用電子証明書用暗証番号を準備したり、ページの遷移も多くて挫折の危機を乗り越えて。
途中で「収入・所得金額の入力」の項目が出てきます。手元に昨年の源泉徴収票を準備しておくと慌てません。
入力はスマホのカメラで写すと、自動で認識してくれて項目別に振り分けてくれます。給与所得者の自分は職場でもらった年末調整後の源泉徴収票を撮影しましたが、しっかりと反映されていましたよ。

配偶者や家族の分の医療費も合算する方は、事前に代理人の手続きが必要

医療費控除は扶養配偶者も含みます。子どもを扶養している人ももちろんですから、その人たちの医療費も載せないとなりませんよね。特に「マイナンバーカード普及のお金配りキャンペーン」で子どもにもマイナンバーカードを発行した方々も多いのではないでしょうか。そんな方はそれぞれから代理人の委任を受けなくてはならない。そのためにはマイナポータルで登録が必要(子どもの場合はどうなのか不明です)。
さらにここでもマイナンバー設定の時点で登録しているはずの項目を、代理人が何度も入力させられるから何度か聞かないとならない。

挫折寸前…しかし、途中でやめるのが怖い

この時点で「心が折れそう」と思える状態。
でも途中で止めると、ここまでの辛さが何にもならない・もしかすると再度のチャレンジで最初からになるかもしれない…などの不安もあって、気力で続けることになります~ゲームのように途中で「セーブしますか」のセーブポイントでもあると良いのですがねぇ。

なんと「紙提出フォーム」と同じものが

確認ページまで来た。
確認がPDFを開かせるページ。なんと以前に紙で出力して申告していた時と同じフォームに入力されている。
ムムム…まさか税務署では紙に出力して処理しているのではないだろうか…まるでペーパーレス推進のための会議用に紙の資料を人数分印刷するようなものだったりして…と心配になる。
しかし手のひらサイズのスマホでA4サイズ用に作られているPDF表の確認するのは骨が折れるが、間違いがあるといけないのでさらに気力を振り絞って目を凝らして確認します。
確かに医療費の領収書を整えて、エクセルに入力する作業が軽減されるのですが、最終の確認のためには病院で出された領収書は必要かな。

マイナポータルとの連携は便利ではある。だけれども…どうなのだろう

医療費控除は、想定以上に医療費がかかった年の税金を減らしてくれる国の制度です。国税庁のホームページでも「雑損控除や医療費控除も、異常な損失や支出による最低生活費を構成する要素として控除するものであると考える」とあります~憲法25条にも関わるのかな・私見です。
そんな中で医療費控除は所得税の控除だけでなく、所得が変わることから翌年の住民税にも反映して健康で文化的な生活を支えてくれる控除申請。マイナポータルで医療費が集計されていて、そこと申請手続きの仕組みが連携されているのは、納税者としては嬉しいことです。
でも、その申請の方法がこんなに手間がかかるのはダメでしょうと思いますね…医療費が生活を圧迫するのは幼い子育て世帯や高齢者世帯=時間がない・知識がないなどが多いのではないでしょうか。

セキュリティは確保しつつ、マイナンバー設定の時点やカード発行時点で登録している項目を何度も入力させる手間やスマホとパソコンの画面のアクセシビリティ化など、もっともっと改善できないかなと思うことです。

結論
来年も活用しそうです。それまでに、も少し改善されていたら嬉しいですよね。

みなさんも医療費控除のスマホでの申請にチャレンジしてみてください。
ただし心理的・物理的(時間的も)に余裕があるときに…

◆私がやってみての感想です。詳しいことはお近くの税務署に気軽に尋ねるのがよいと思います・きっと親切に教えてくださいます。もしこの記事がよいねと思ったら「すき」を押してください。来期の申請の励みになるかもです。

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