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アニメ『バーテンダー 神のグラス』を、大人こそ観るべき圧倒的な理由

働くとは、なにか?

その理由に迷ったら、アニメ『バーテンダー 神のグラス』を観てください。絶対に役立つと思います。「マジックバー」で働いていた私には、共感できる内容が多かったです。そして、いちいち粋でシビレます(笑)

ストーリーは、主人公であるバーテンダーの佐々倉が、「神のグラス」と呼ばれる最高のカクテルを提供することで、お客さまの心を癒やしていくというもの。

佐々倉は、お客さまがお店の扉を開けて、席に座るまでのあいだに「潜在的な欲求」を読み取り、その「神のグラス」を作ってしまうのです。そう、まるで「マジック」のように、心を読み取ってしまうのです。

なぜ、そのようなことができるのか考えると、「働くことの本質」を知っているからだろうと思い至ります。そこには徹底した「お客様目線」があります。お店の扉を開けて、席につくまでのお客様は…

・どんな服装をしている?
・身につけているものは?
・どういう表情をしている?
・姿勢は? 歩くスピードは? 持ち物は?
・どういう気持ちでお店を訪れた?
・その人にどんな背景がある?
・今日どんなことがあった?
・大切にしていることは何?

などなど、非言語的な情報を読み取り、その人の職業や嗜好を見抜いてしまうのです。その「優れた観察眼」とバーテンダーとしての「確かな技術」によって、最高の1杯を生み出すのですね。

もちろん、それだけではうまくいかない場合もあります。そんなときは、素直に自分の実力不足を認めて、お客さまとコミュニケーションを取りながら、試行錯誤を重ねて、最高の1杯にたどり着くのです。

それこそ「仕事の本質」であり「コミュニケーションの本質」ですね。

佐々倉のセリフに「言葉で教えられたことは覚えない。悩み迷い自分の血を流して考え抜いたことしか身につかない」とあります。つまり、働く意味を見失ったら、悩み、苦しんで、血を流しながら、自分を見つめ直す。そういうことが必要だということですね。

昨今は、情報が「ファストフード化」されており、タイムパフォーマンスなどと言われ、自分で考えたり、味わうことなく、ただ流れてくる情報を消費するだけの人が多いように思います。

そんな時代からこそ、じっくりと目の前のことと向き合い、「仕事とはなにか?」「自分の働く意味とはなにか?」いま一度考え直す必要があるのではないでしょうか。

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