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直観とは何か:ジョブズから学ぶ

はじめに

直観(ちょっかん、英語: intuition)とは、知識の持ち主が熟知している知の領域で持つ、推論類推など論理操作を差し挾まない直接的かつ即時的な認識の形式である。

ウィキペディアで直観を調べると上記のように説明される。
一般的には、何か正解や壮大なインスピレーションが
降ってくるイメージだろうか?

私が直観について考えるきっかけになったのは
MBTI診断に興味が出て
自身の結果がINFPだったからである。

診断内容と結果は他の記事に譲るとして
INFPは自身の内的な感情(メイン機能)が強く
自身の成長の為には
外的な直観(サブ機能)を引き延ばす必要がある
と記載があった。

外的な直観とは、自分の外の世界を感じ取る際に、
世界は不完全であり、未知なものに包まれている
という感覚らしい。
アイデアや発明における洞察部分に関連している
心理機能と言えることができるのである。

これを聞いた時
ステーブジョブズのスピーチで言っていた
コネクティングドットを思い出した

ジョブズのスピーチ

ジョブズの有名なスピーチはyoutubeにて
ご覧になった方も多いかと思うが
コネクティングドットの
内容は以下の通りである。

「点と点をつなぐ」
 私はリード大学を6ヶ月で退学しましたが、18ヶ月ほど大学に居残って授業を聴講しました。そこには、国内でも最高のカリグラフィ(=ギリシャ語で「美しく描く」という意味があり、アルファベットや絵文字を専用のペンで描くことを言います)教育がありました。見渡せばキャンパスにはポスターから戸棚に貼るラベルまで美しい手書きのカリグラフィばかりだったのです。私は退学して自由ですから、興味のあるカリグラフィの授業を受ける事にしました。そこで、異なる文字のコンビネーション手法など素晴らしいフォントの作り方を学びました。フォントは、美しく、歴史的にも、芸術的にも、科学で把握できないほどの緻密さで、とても魅力的な発見となりました。その時は、そのことがいずれ役立つという期待すらありませんでした。しかし、それから10年経って最初のマッキントッシュを設計する時に、その知識が役立ち、設計に組み込むことにしました。初めて美しいフォントを持つコンピュータが誕生したのです。もし私が大学であのコースを寄り道していなかったら、マックには複数の書体も字間調整フォントも入っていなかったでしょう。
 未来に先回りして点と点をつなげることはできません。できるのは過去を振り返ってつなげることだけです。だから、点と点がいつか何かのかたちでつながると信じることです。歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれます。

直観とは

ジョブズはスピーチで大学退学という残念な結果になったが
自分の興味のあるカリグラフィの講義を聴衆していたことが
巡り巡って10年後、マッキントッシュを設計する上で役立ったという。

本当の意味での直観力とは
一見関係のない事柄でも
精密なクモの巣のように、
周囲は全てひとつに繋がっていると
考えられることであろう。

そして、この直観力を磨くためには
内に籠るばかりではなく
興味のあることに積極的になり
自身の血肉にする必要がある。
でなければ、ジョブズが初期のPCに
カリグラフィをインストール
できなかったように思う。

前人未踏の永世七冠を達成した羽生善治棋士が、
直観力には論理的思考の蓄積が必要であり、
優れた直観は鍛錬と実戦の積み重ねで得られるという。

ジョブズとまでは言わないが
直観力を鍛えるためには
自分なりのインプット、アウトプットの
鍛錬が必須になるのであろう。

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