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明治大学の財務情報を調べてみた。その結果は?

初めまして。こーへいです。今回は私の母校である明治大学の財務諸表を読んだので、素人ながら数字を追っていき、自分の考えを述べていきます。
間違いも多いと思うので、その時は優しく教えてください。

この記事の目的は?

僕はこの大学に3.5年も通っていますが、実際この大学はどんな感じで運営されているのか知りませんでした。でも、自分が払っている学費がどのように活用されているのか調べることでこれから明治大学に入る人、明治大学に通っている人に自分あるいは親の大切なお金がどうなっているのか知ってもらい、大切に大学での生活を送って欲しいと考えました。

明治大学の収入は?その内訳は?

明治大学の収入はこちらの「資金収支決算」というもので見ることができます。これによると、収入は749億5000万円となっています。内訳は「学生生徒等納付金収入」が399億3000万円(53%)となっており、収入の過半数は生徒の学費で構成されています。他に大きい金額だと感じたのは「手数料収入」の38億5000万円、「補助金収入」の36億1000万円などです。他にもっと大きい金額はありますが、僕らにとって分かりやすい項目はこの2つでした。
手数料収入とは高校生が明治大学を受験する際に支払う受験料のことです。明治大学述べ受験者数×受験料ってことですね。明治大学のこの時の受験者数はおよそ11万人、一人当たり3万5000円払っていることになります。明治大学の受験料は1学部受験するのに3万5000円かかります。全員が1学部しか受けないということはないので、実際の一人当たりの支払額はもっと大きいでしょう。
補助金収入は国や国が運営しているプロジェクトに採択されたことによる補助金のことです。これは去年に比べると、減少していますが、国の方針として「首都圏の大学で定員よりも多く学生を入学させると、補助金減らします。」という決まりができたことが影響を与えていそうです。ただ、そこまでの下げ幅ではないですね。

その収入は何に使われているの?

収入は上で述べた額ですが、支出はいくらなのでしょうか。支出は749億5000万円です。ここで私は「収入と同じ金額になってる??何が起きているの????」と?が頭の中を埋め尽くしましたが、支出の内訳を見てみると、答えがありました。その答えと合わせて、支出の内訳を見てみましょう。


まず、一番大きいのは「人件費支出」です。大学の運営には多くの大学教員、事務/運営、明治大学には付属の高校と中学校があるので、そこで働く教員、事務員が多くいます。なので、一番大きくなっても不思議はありません。その額は302億円です。これはさすがに多くないか?と思いました。実際に明治大学の法人ではたらく人がどのくらいいるのか、調べてみました。

明治大学の公式なページによると、大学教員数は2,874人、高校・中学教員数は102人、大学の職員数は934人でした(この数字は2018年5月時点のものなので、決算の時期とズレが生じていますが、参考に載せます)。これらの人の給料として現れているのは「教員人件費支出」181億4000万円、「職員人件費支出」90億1000万円です。平均値を出してみると、教員(大学・高校・中学の合計値3,808人)一人当たりの教員人件費は4,753,151円でした。これは少なすぎるなぁと思いましたが、教員の割合を見てみると、兼任教員数が1,479人と5割弱を占めています。おそらく、この方達は明治大学からそんなにお金をもらっていないため、もっと低い金額だと思います。そう考えても、大学の専任教員は私が思っているよりも給料はもらっていないし、この181億円は妥当というか、むしろ少ないのだと分かりました。以前、一橋大学の講師が給料が倍になるから、中国の清華大学に行くみたいなツイートをしていましたが、やっぱり日本の大学教員に支払われている給料は低いのでしょう。

では、職員の平均値を出してみます。これが驚きの数字で9,743,040円でした。これは驚きです。実際どうなのかは分かりませんが、このくらい貰っている人はいそうですね。下手したら大学の専任教員よりも貰っているのではないでしょうか?もし、そのような事実があるのならば、今すぐにその配分は変えた方がいいと思うのは私だけでしょうか?この実態は分からないですが、驚きでした。詳しい人に話を聞いてみたいです。

人件費支出はこのくらいにします。人件費支出の次に大きいのは「教育研究経費支出」126億7000万円です。他の大学がどんな感じなのか分からないので、何とも言えないです。

最後に最初に述べた


ここで私は「収入と同じ金額になってる??何が起きているの????」と?が頭の中を埋め尽くしましたが、支出の内訳を見てみると、答えがありました。

この答えについて触れます。
「翌年度繰越支払資金」193億2000万円というものが計上されています。これは企業の会計で言うと、「現金及び現金同等物期末残高」のことではないか?と思っています。このサイトのみしか参考にしなかったので、あんまり自信ないです。このサイトには以下のように記述されています。


当年度末時点における現金・預金等の有高を表示しているものです。

この一文からそう思いました。明治大学は現金に近い形で193億円もの資産を有しているとのことです。すごい額ですが、これは毎年いくらか加算されいます。この年は12億2000万円加算されており、前年度から繰り越された181億円に加算されています。これは私の考えですが、この12億2000万円というのは実質当期純利益に当たるものです(自信ない、、、)。この12億2000万円は今年の利益で、その利益は毎年、前年度繰越支払資金にこの利益を足して、翌年度繰越支払資金に加算されています。

総括

明治大学はその辺の上場企業よりもずっと売上があり、これまでの歴史が築いてきた莫大な「繰越支払資金」が存在いています。それに利益も結構出ており、これは当分潰れるどころか増々多くの学生を獲得するための打ち手を打ち続けることができそうです。
この結果を見て、明治大学での時間をどう過ごすか参考になるかは分かりませんが、参考になると良いなぁと思います。


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