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あなたが一生懸命つくったものだから、私は本気で伝えたい

はじめまして!こんにちは!お久しぶりです。
株式会社SOYMIL代表取締役の佐藤航平と申します。

日本の大学では国際政治、経済学、中国の大学ではメディア学を専攻し、大手銀行で法人営業に従事、ベンチャー企業で海外事業立ち上げ事業に従事した後に、独立。株式会社SOYMIL(ソイミル)を経営しています。

SOYMILは創業2年を迎えました。昨年の年末頃から、SOYMILを少しずつ変えています。何を変えているのか?どうして変えるのか?将来どうなっていくのか?を紹介したいと思います。

長文ですが、ご覧いただけると嬉しいです!


1.SOYMIL(ソイミル)とは何か?

SOYMIL(ソイミル)とは、厳選した国産大豆キットを専用の加熱式ブレンダーにセットし、豆乳を調理できるサービス。また、豆乳を作れる加熱式ブレンダー、専用の豆乳キット、独自のカスタマーサービスを提供するブランドです。2021年3月に販売開始してから、2023年2月末時点に至るまで、合計でブレンダー約3,000台、SOYMIL KITは約25,000個の販売実績を達成しています。

サービスを立ち上げてから時間が経つ中で、今まで購入してくれた方々や、未来のお客さまにどのような価値を提供していきたいのかを熟考する中で、より想いを込めたサービスに仕上げていきたい、との想いからプチリブランディングと称して少しずつサービスを変えていくようになりました。


2.SOYMIL誕生の原点は自身の中国・台湾での生活

スタートアップ企業だと、「世界を良くしたい」「世の中を変えたい」という強い思いが根底にあるように思われますが、私の場合は「中国や台湾で生活していた時に楽しんでいた手作り豆乳を日本でも作りたい」という漠然とした懐かしい思いと、家族や周囲の友人が楽しんでくれたことが創業のきっかけです。

台湾や中国には、一家に一台は豆乳機があると言われており、SNSでも自家製豆乳を披露する投稿がたくさんあります。

こんな素敵なライフスタイルを、途切れることなく今まで情報発信やサービスを提供できたのは、

・無添加豆乳を自宅で楽しめるなんて想像もしていなかった
・いろんな組み合わせでオリジナル豆乳やスープを作っている
・自宅で栽培した大豆を使って豆乳を作っている

といった数多くの声を頂けたことが大きな理由です。

https://www.instagram.com/explore/tags/soymil/ より


それ以上に、自分が本当に紹介したい!と思えるサービスを通じて、新しい人との繋がりが広がっていることが心の底から好きで、続けていきたいと思っていることが一番大きいですね。


3.サービス深化のきっかけ① 大豆生産者さんとの対話

SOYMIL KITと称して、豆乳を作るための小分けの大豆キットも販売しています。

「大豆は、安いものである」というイメージが根強いですが、自分が初めて大豆畑に行き、その常識が崩れました。

大豆が安い、それは除草剤や殺虫剤を散布することで大量生産が可能になっているからです。

大豆は、病害虫がつきやすく、暴風や大雨に弱く、本当に無農薬にしようとすれば全滅してしまう可能性があります。せっかくいいものを作っても、北米やインド産、国産の安価なブレンド大豆が5分の1の価格で販売されているため、過度な価格競争に嫌気をさして「大豆自体を作りたくない」という生産者さんがすごく、多いんですよ・・・。また、「物は言いよう」ということで無農薬大豆を謳いながら、殺虫剤が使用されている話も耳にする機会がありました。

品質にこだわっても安売りされているものと比べられてしまうので、価値が伝わりにくいという残念な現実があります。これは大豆に限らず、多くの農作物、工業製品やサービスで同じことが言えるのではないでしょうか。

「品質への努力は必ずしも価格競争力に結びつかないこと」。生産現場でのこだわりが、買い手には伝わっていない。ゆえに、高く売りづらい。そんな状況が「難しいから」といって放置されている。SOYMILのサービスを通してこの課題に突破口を作りたい、そう思ったのです。

宮城県岩沼市の玉浦中部ファームさんの大豆畑にて
宮城県岩沼市の玉浦中部ファームさんの大豆畑にて


4.サービス深化のきっかけ② ソムリエ起業家との対話

私が心の底から尊敬しているソムリエの佐々木健太さんとの出会いがサービスを深化させる大きなきっかけの一つになりました。

北海道江別市出身の佐々木健太さんは、 21歳でソムリエ資格取得後、南フランスで研鑽を積んだ後、フォーシーズンズホテル丸の内東京や人気レストランを経て、業界最大手のワインスクールで講師を務めた方です。

佐々木さんは、Homewine(ホームワイン)というサービスを2021年から主宰しており、現在では約3000名の会員を抱えるほどの規模に成長しており、「ワインを学ぶ楽しさ」を日本中に広げている第一人者です。

「ワインを通じて世界のさまざまな食や、文化、歴史に触れることで、人との会話が広がり、同時に世界も広がります。ワインは人生を豊かにする最高のツールなんです」と語る佐々木さん、もう一人の素敵なソムリエの方と年末に中国の広東料理を食べに行く機会がありました。

広東料理と言えば、飲茶ですね!

ワインと言えば、生ハム、チーズやオリーブが付け合わせに合うかもしれませんが、中国料理と合わせたのはとても斬新で、感動してもらえました。

ワインと豆乳(大豆)は楽しみ方や使い方が異なりますが、新しい組み合わせを楽しむことができるという点では一致していると感じました。そして、その組み合わせを楽しみにしている方が大勢いるのも事実です。


創業当初、SOYMILでは今存在する5種類の「フルーツ豆乳キット」の種類拡大、「スープ豆乳キット」「離乳食キット」「介護職キット」の開発など、様々な種類を増やそうとしていましたが、どれも腑に落ちず手が進んでいませんでした。〇〇すれば、喜ばれる(≒売れる)!と言うのは浮足立った発想だったのかもしれません。

佐々木さんのワインに対する想いに触れたことで、組み合わせを楽しむことを私たちは実践してきたし、この点を深めていけばいいんだ!とすんなりと腹落ちしました。

・豆乳を〇〇と組み合わせるのは違和感がある
・豆乳の風味をワインのようなチャートで表現するのは違和感がある

と言われてきましたが、ワクワクすることを表現しなければSOYMILと繋がっている方々と楽しみを共有することなんでできない!

豆乳との新しい組み合わせで発見を届けたい!これは、SOYMILに期待を寄せてくれた皆さまとの繋がりを感じたいし、私たちが楽しんで打ち込めるから絶対にやる!と決めました。


5.SOYMILが目指す未来:新しい発見で繋がりが広がること

いまは「食べチョク」や「ポケットマルシェ」をはじめとしたオンライン直売所が、新型コロナウイルスをきっかけに大きく浸透しました。また、「メルカリ」でも採れたての野菜や大豆を見かけるようになりました。

それは、価格以外の購買動機を重視するユーザーに対して、食品を自由に値付けして販売ができる環境が整ってきたことを意味します。したがって、これからはよりいっそう「ブランド化」「値付け」が大切になることでしょう。

私が言いたいのは、高価で販売するために、綺麗な写真を撮って整ったウェブサイトを用意することではありません。「組み合わせることで生まれる楽しさ」を伝えることで、良い繋がり、良い循環を作っていきたいということです。

また、皆さまの手元に届くSOYMIL KITをどのようにして育てているのか、環境負荷をかけないために何をしているのか?を生産者さんにインタビューすることで、生産者さんの取り組みに直接触れるような機会を作っていくつもりです。

レシピの半分はお客さまから頂いた内容を基に作っています。


6.最後に:これからも大切にする価値観は「発見」と「紐帯」

6年ほど前に中国や台湾で感じた、出来たて豆乳は「斬新」「美味しい」「面白い」といった発見は国・地域を越えて、SOYMILとして広がっています。この広がりの轍を振り返ると、本当に嬉しく達成感を感じています。

また、SOYMIL KITマンスリープランは、市販の大豆と比較しても、決して安い金額ではないです。それでも、多くの方々が手に取って下さり、継続をして頂いていることにSOYMILへの期待を感じており、サービスをもっと深化させて届けていく責務があると感じるようになりました。

・生産者さんにインタビューし、栽培の過程を伝えることで安心感を持てるようにすること
・いろんな組み合わせを通して豆乳の楽しみ方を増やすこと

どんな反対や懸念を言われようとも、この二点は私にとって深めていきたいテーマであり、ユーザーの方々とも喜びを分かち合えるテーマであると確信しています。


まだまだ勉強中がゆえ、至らぬ点も多いかと思いますが、この道を諦めずに追求していきます。そして、気になること、感想や意見があれば是非コメントやメッセージを送っていただけると嬉しいです。

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