ご縁あって著者様ご本人より手渡されいただいた本である。
今回このような機会をいただいたということで、紹介を兼ねて所感を述べることにする。(以下、敬愛を込めて著者様を「啓子さん」と記すことにする)
子供と生活していくことに気張り、不安を抱えているお父さんお母さんも、この本を読み進めていくなら、自らを"自遊人"と称する啓子さんの気楽さ、安らかさ、おおらかさ、優しさ、呑気さ、パワー…… などなどが伝染してくるであろう(笑)
「はじめに」より
まず、この本のタイトルは「子育ち」であり「子育て」ではないのであるが、ここにこの本のエッセンスが読み取れるともいえ、啓子さんの人生観が現れているように思う。
自身を気張らせ不安にさせるのは「傲慢さ」である。人が成長していくことの一側面は事実を受け入れる「謙虚さ」を持つことである。それは同時に、自身に気楽さや安心をもたらすものである。
啓子さんだってはじめは「子育て」に気張り不安を抱え、どのようにすれば良いのか模索していたようである。
〇〇育児、〇〇主義などとアッチコッチと目が向くのは、将来への不安を抱え「しっかり子育てしなければダメだ」という強迫観念による。
子ども自身の育つ力を信頼したなら、「私がどうにかしなければダメだ」という傲慢さ、強迫観念が薄れ、気楽さ、安心が戻ってくるのである。
「いのち」より
啓子さんにお任せするそのまえに、44ページ「いのち」だけ紹介させていただくことにする。