見出し画像

誰だって好きなものを好きと言えるように

おはようございます!
三井滉平です。

今日は、「knower」の裏にある思想について、改めて言語化していこうと思います。



改めてknowerとは

knowerがどんなサービスなのか、改めて言葉にしてみます。(読み方は「ノワー」です。「ノウアー」ではありません。)

knowerは個人のキュレーションサービスです。

「おすすめカフェまとめ」とか、「買って良かったものまとめ」とか、「読んで良かった漫画まとめ」とか、○○まとめのコンテンツ(=キュレーションコンテンツ)を、個人が誰でも簡単に作れるサービスですね。

noteはテキストコンテンツ、Voicyやstand.fmは音声コンテンツ、YouTubeやTikTokは動画コンテンツが作成できますが、knowerはキュレーションコンテンツが作成できます。

スクリーンショット 2021-01-05 12.36.08

***

特徴としては、「誰でも簡単にできること」です。

コンテンツのアウトプットが、「既存リンク+コメント」というフォーマットが決まっているので、

①人によってアウトプットのクオリティーに差が出ない
→デザインに自信がない人でも作りやすい。
②自らクリエイトするのではなく、キュレーションで価値が生まれる
→音声も文章も動画も作るスキルがない人でも作れる。
③キュレーションがコンテンツになるので、圧倒的に短時間で作れる
→普段みている記事やそもそも興味があって調べていたことをまとめるだけでコンテンツになるので、コンテンツ作成ハードルがめちゃんこ低い。

というメリットが生まれ、結果「誰でも簡単に」作れます。

漫画に詳しい人がおすすめ漫画を紹介したり、グルメな人が行ってよかった飲食店を紹介したり、趣味の延長線上がknowerではコンテンツになり、見てくれる人にとっても価値となります。

スクリーンショット 2021-01-05 12.43.12

そんなキュレーションコンテンツを個人が気軽に生み出せるサービスが「knower」です。



もう少しキュレーションを深堀り

「キュレーションの時代」という本の一番最初に、キュレーションの定義が載っていて、僕はその表現がとても素敵だなと思ったので、引用します。

キュレーション【curation】
無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。

いやー、めちゃくちゃ素敵な表現で、自分がモヤモヤと考えていたキュレーションの価値をバチっと言語化してくれている気がします。

***

NAVERまとめや数々のキュレーションメディアが著作権問題で炎上してきたように、「キュレーション(まとめ)コンテンツ=パクリや盗作」だと言われることも多く、キュレーションコンテンツ自体に価値がないと思ってる方も多いかもしれません。

確かに、knowerでのコンテンツ作成も、「既存リンク+コメント」の形なので、見方によっては「誰かが作ったコンテンツを繋ぎ合わせてるだけ」と言われるかもしれません。

けど、僕は「誰かが作ったコンテンツを繋ぎ合わせる」ことにこそ、価値があると思っています。

コンテンツの価値は、”読み手の数”で(ある程度)証明できます。100人にしか読まれてないブログと、100万人に読まれたブログは、後者の方がコンテンツとして優れていると言えます。(もちろん、隠れた名作もあるし、数が全てではありませんが、ここでは一旦置いときます。)

となると、キュレーションコンテンツに価値がないならば、誰にも読まれないはずです。

ただ、Googleで何かを検索したとき、「○○まとめ」系の記事が山ほど出てきませんか?そして、その記事をついつい読んじゃいませんか?

渋谷で仕事できるカフェを探すとき、「渋谷 カフェ Wi-Fi電源」で検索すると、上位は全てキュレーションコンテンツですよね。

スクリーンショット 2021-01-05 12.54.29

上位に表示され、読み手がついつい読んでしまうということは、キュレーションコンテンツには、情報としての価値があるということです。

考えてみれば当たり前ですが、まとまってることで、自分が検索しなきゃいけない膨大な時間を削減できるんですよね。

食べログやRettyで渋谷のカフェを調べまくって、仕事できそうな雰囲気とか、電源とWi-Fiの有無を全て調べることを想定してみてください。めちゃんこ時間かかりますよね。まとめてくれてる人、ありがたい、、。



情報爆発の現代

莫大な情報で溢れる情報爆発の現代において、新しく0から1をクリエイトしても、それを見てもらえる人はごく僅かです。

下のグラフのように、情報の流通量は右肩上がりですが、情報の消費量はずっと横ばいなんです。つまり、人が消費できる情報には限りがあって、今は、ほぼ限界値なんです。

スクリーンショット 2021-01-05 13.45.36

となると、0から1をクリエイト(情報を生み出す)するよりも、すでに世の中にある情報をキュレートして一つにまとめた方が、100%需要があるはずです。

寝る間もないくらいめちゃくちゃ忙しい人にとって、部下が「あ、もうこの情報まとめておきましたよ」って言ってきたら、”こいつ神だ!”ってなりますよね。逆に、「新しい企画考えたんですけど、、」ときたら、(嬉しいけど)”ちょい今は見る暇ないからあとでね!”ってなりますよね。

これと全く同じで、消費情報量が限界に達している現代人にとって、「あ、もうこの情報まとめておきましたよ」は、神なんです。(神ってめちゃくちゃバカっぽい表現ですが、、。)

ただ、今存在しているキュレーションコンテンツは、会社がメディアとしてやっていることはほとんどです。正直、個人がやるには、参入障壁が高いです。なので、個人が簡単にキュレーションコンテンツを作成できるように、knowerを作りました。



誰だって好きなものを好きと言えるように

ここまで、knowerとは何か、キュレーションに価値があるんだよってことを書いてきましたが、やっぱり一番大事なのは、キュレーションコンテンツ作成者(キュレーター)の存在です。その人たちの人生が豊かになる程の影響を与えられることです。

***

少し前、knowerの構想が出来上がったときに、知り合いに相談してた時です。何気ない会話の中でこんなことを聞きました。

「美容師の友達とかにも良さそう。あの子、知識はあるんだけど、ブログ的な文章とか書いたことないし、しゃべりも上手くないから、発信する手段がないんだよね。」

衝撃的な会話でした。

ああ、そうだよなって。

ブログサービスとか、YouTubeとか、音声サービスとか流行っていて、国民全員がクリエイターになったように勘違いしてたけど、それはあくまで東京のビジネス界隈の話であって、ビジネス界隈で働いてない人からしたら、ブログ書いたり、YouTube更新したりって鬼のようにハードル高いよなって。

SNSは更新できるけど、あれはすぐに流れてしまうフロー型であって、ストック型のコンテンツを作るクリエイティブ能力がない人が非常に多いことに気づきました。

その中には、美容師やスタイリストなど、一芸に秀でている人も多く、明らかにビジネス界隈で育った僕らよりも知識も経験もあるのに、コンテンツという形で発信することができていないのは、すごく勿体無いと感じました。

で、knowerというサービスは、そういう人たちの発信手段として、使われるサービスにしていきたいと思いました。何か一つの分野に没頭してる人の知識や経験を、社会にちゃんと発信できるツールになったらいいなと思いました。

持ってるスキルに関係なく、誰だって好きなものを好きと発信できるように、knowerがその一助になれるべく、せっせと広げていきます。

***

そんな感じで、今日は「knowerについて」改めて言葉にしました。文章の繋がりや表現など、うまく表現できていないところはあるかもしれませんが、何か伝わると嬉しいです。

ってわけで、今日はそんな感じです。

おわり。




※このnoteは、社内報を編集した記事となっています。普段は月額600円の有料マガジンで配信している内容を、全文無料公開した記事です。

こんな挑戦の裏側を毎日書いているので、面白いなと思ったらぜひ購読いただけると嬉しいです。

「無名スタートアップの裏側」
No:#20
Title:誰だって好きなものを好きと言えるように
Date:2021.01.05
Written by:KoheiMitsui

▼毎日更新中。読むの忘れてたnoteがあれば、ぜひご覧ください。


ここから先は

0字
【毎日更新】役員全員が20代前半のスタートアップの毎日をお届けします。喜びから、苦悩まで、日記感覚でお楽しみください。

個人のキュレーションサービス「knower」運営会社で毎日更新されている社内報を更新します。サービス機能や改善の舞台裏から今後の展望、そし…

ご支援ありがとうございます!