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ロードチューブレス、どう使う?

 バイシクルクラブさんのウェブ記事でロードチューブレスのセッティング検証を行いました。

 MTB乗り的にはチューブレス及びチューブレスレディ慣れた機構で、導入に抵抗はありませんでした。僕個人としては2020シーズンにロードチューブレスを採用しましたが、セッティングについてはあまり情報もなく手探りでした。リムブレーキ時代にIRCさんの前作FOMURAを試して好感触だったものの、レースでは使わなかったので圧も割と適当で、レースで使うに当たって色々試してみてたどり着いたのが5.6barでした。その時はリム幅も15mmのレーゼロだったので、全然違うセッティングだと思いますが。僕がレースで使っていたのは、リム幅もリムもタイヤも今回の記事とは違うものですが、リム内幅19㎜、25Cタイヤでしたので、割と近いスペックで詰めたセッティングがメーカー推奨と近いセッティングになったことは、自分の中の基準がある程度正しいことが裏付けられて自信になりました。興味はあるけど中々手を出しにくいとう方向けに1年使ってみて感じた、ロードチューブレスについて個人的な考えを書いていきたいと思います。

 そもそも、僕はロードでは殆どチューブラーを使ってきませんでした。リムブレーキで所有していたホイールはアルミのクリンチャーばかり。タイヤのコスト、貼る手間に対してのリターンが少ないと感じていたから。乗り心地の好みや、ホイールの軽量化くらいでしょうか。その点チューブレスの運用はハードルが自分にとっては低かったですね。カンパニョーロが空力重視と銘打って出したBORA WTOがチューブレス仕様のみということをみれば、転がした時の性能に関しては既にメーカーが答えを出しています。ロードは基本的に自分で組み立て、メンテを行っていたこともあり、ディスクブレーキ化と共にチューブレスを導入しました。ディスクロードに関してもそのうち書きたいところ。

 タイヤセッティングは、クリンチャーとは全く違う尺度で行う必要がありました。上記の記事内でも触れていますが、同じような気圧ではタイヤが固すぎてお話になりません。結果的に僕はクリンチャー仕様の同じ銘柄のタイヤから1barほど低くなりましたが、使うタイヤや移行前のリム幅、形状によって変わってくると思います。
 そこで、メーカーが公式に出している数字を参考にするのは1つの基準となり、セッティング出しの助けになるでしょう。タイヤのケーシング素材、TPI数、リム幅、形状など、様々な要因で変化しますが、タイヤ幅とリム幅の数字が同じであれば極端に変わらないはず。記事上の表もあくまで基準。60kgと70kgの人が同条件で同じセッティングにはならないですし、フレームの硬さでも美味しいセッティングは変わってくると思います。MAVICやZIPPにも推奨圧のシミュレーションができるサービスがあった記憶があるので、試してみて下さい(記憶違いだったらスイマセン)

 では実際乗ってみてどうなのかという事を。トルクを掛けた時のダイレクトな感覚は慣れ親しんだ感覚で、運動能力の向上と転がりの軽さを感じます。Vittoria CORSAをクリンチャー、チューブレスレディと使い続けてきましたが、重量的にはあまり変わらないので重さを感じることはなかったです。エア圧を下げて乗ることからか、コーナーでの路面を捉える感覚が強くなりました。2020開幕の群馬CSCは雨で濡れていましたし、広島でも途中で雨で濡れたりなんてこともありましたが、かなり安心感があり、タイヤと路面の接地感を感じ取ることができました。僕は濡れた舗装の下りが非常に苦手で、雨でもグリップする、接地、グリップ感の変化が少ないタイヤを選んでおり、その結果CORSAを好んでいましたが、クリンチャー以上に安定感を感じました。ちなみに、6bar以上入れて走ったらドライでも浮いてるような感覚でした。そして対パンク性ですが、正直わかりません。レースやトレーニング、今ではたまに乗るときと使っていますが、タイヤを外したのって消耗して交換する時だけなんですよね。今のところ。なので高いと思いますし、スローパンクレベルの穴ならシーラントが塞いでくれますし、それ以上の穴あけるような時は、何使ってもアウトです。

 そんなこんなで、USTリムのホイールを購入してからはずっとロードもチューブレスタイヤを使用しています。レースで使っていても大きなトラブルも無くここまできているので、個人的に信頼度は高めです。これからビード周りの設計含めて、各タイヤがアップデートされていくと思うので楽しみです。
 最近はタイヤの種類も増えてきているので、レースから休日のライドまで、試す価値は十分にあると思っています。現に僕はぬるく走るときもチューブレス使っています。以上ワイヤーもチューブも自転車から取っ払いたい前田公平でした。(ロードは既に無い)

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