原子力災害のドラマから何を思うか

ネトフリで
"THE DAYS"
という東日本大震災の福島原発のドラマを見た。
全八話。たまたまタイムリーだったので感想を残しておきたい。

当時僕は名古屋の会社に勤めていて、デスクで仕事をしていたが、かなり長時間揺れたことで酔って気分が悪くなっていた。

幸い身内や知人には直接被災したという人がおらず、わずかに募金はさせてもらった記憶だけはあるけど、正直あまり自分ごとではではなかった。
でもそこから電力が足りないという話になって、会社で節電委員会が発足され、当時の会社で仕事がおもしろくなかったということもあってそっちの活動に力を入れ、会社全体の電力を500万円ほど削減したみたいな、そんな平和な生活をしていた。

もちろんニュースから否応なしに滲み出る自粛ムードの影響は大きく、SNSでバカな発言をするのははばかられたし、世の中が大変な状況にあることは鈍感な僕でもわかっていた。

でもニュースで見る世の中の大変さは、あくまで報道側の目線である程度公正に事実が報じられるものであって、現場の当事者の苦労や努力なんて微塵も伝わらない。
状況はわかるけど、現場の人の目線や状況は当然知る由もない。

そんな平和な暮らしをしていた多くの人たちに対して、重く重く事実を事実として思い知らせるのがこのドラマだ。
妻が夜中に見て大泣きしたと言っていて、僕は心をえぐられると仕事のやる気が落ちるので見ないつもりだったが、さわりだけ…と見始めたらあれよあれよと続きが気になり、いかに自分が平和だったのかということと、現地の、特に東電の現場にいた方々がどんな恐怖に晒され、どんなに大変だったかという事実を思い知った。

もちろんドラマなので、100%事実だと考えない方がいいのかもしれないけど、できるだけその事実を伝えるための作品であるはずなので、そんな疑いを持つ必要もない気がするし、それよりも当時の状況を知ることが大事だと思う。

被災せず平和に暮らしていた自分を咎めるわけではなく、当時の事実を知ることで自分の行動が変わった可能性があるのではないか?とかそういうことでもなく、ただただ知っておく。
そして想像力を働かせる。

今後自分が触れた情報だけを正しいものと受け取らず、他の視点があるのではないかと想像力を働かせる。

https://www.netflix.com/jp/title/81233755


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