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2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで

旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報告書がとどきます。どうVR×建築の研究が…
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#時間

研究日記2024年5月の報告書。

今月も実に暇だった。暇すぎて心の調子を崩した。そんなことってあるのかと思った。いや暇すぎたせいなのかはわからないけれど、とにかく調子は変だった。5月の中旬くらいに、毎日驚くほど頭が痛く、やる気は出ず、上半身の両腕あたりの表面が、熱を出した時のようにおぼろげで悪寒が走り、座っても寝てもいられなかった(と言っても熱はないし、下半身は普通だった)。白花油を額に塗り、親の仇のように香をこれでもかと焚き続け、頭痛薬をしこたま飲み、リポビタンDをごくごくと何本も流し込んでなんとか座ってい

闘争と一瞬の花火としてのパリコレ〜ゲストとしての鑑賞とお手伝い

パリコレは一瞬の花火のような時間だった。 ブランドは半年ほど全身全霊で準備し、現場に入ってからも膨大な人がフランス語や英語や日本語を行き通わせながら準備する。設営はそのようにしてたくさんの人が、それぞれの持つ時間を溶け合わせるようにして進む。 ショー自体はたった10分か15分かそこらで終わってしまう。あまりに早く短く、しかし濃い。その前後の時間を体験できたのはとても幸運なことだった。このnoteでは、パリコレの体験とその前後について書く。 主にファッションを学ぶ人やもの

2024年3月まで「夢における空間論」延長戦のお知らせ

4月はあまりに多くのことがゆきすぎて、異様に長かった。身体の代謝が高いと時間がゆったり流れるという話を小耳に挟む。4月の時間が流れ始めるにつれて、この3月までの時間は止まっていたのではないかと思う。 5月の時間は、再び速く流れている。気がつくとひとつきが終わりに近づいている。 この2ヶ月ほどずっと悩んでいた。博士3年間の振り返りをしてみようと思ったのだが、どうにもうまくいかなかった。 今振り返ると、特に忙しくはなかった気がする。16平米ほどの狭い部屋で3年を過ごした。ひ