「たった1日であなたもできる!花札講座」反省会
あけましておめでとうございます
花札師のこーへいです。
noteではまだ新年のご挨拶をしておりませんでしたので、こちらにて失礼いたします。
寒くなりましたね。
私は本職の職業柄、毎日5時くらいに家を出るのですが、気温が-5℃だったり、フロントガラスが凍ってたりと、目に見えて寒さを感じております。
皆さんのところはいかがですか?
さて、今日の記事はこちら…
「たった1日であなたもできる!花札講座」反省会
先日、令和5年1月8日、私主催の初イベント「たった1日であなたもできる!花札講座」が開催されました。
今までやったことないことだったので、様子見という意識もある一方で、社会人やりながらもできる限り積極的に進めてみました。
結果から言えば、予約者3名、1名キャンセルで実参加者は私の他2名ということになりました。
内容も、正直いえば今後のイベントのデモンストレーションや検討会に近いかもしれない。
それでも、総じて今後に繋がる重要な経験になったことは間違いないです。
まず、イベントを開催したという経歴をつくったことについて。
私は12月から宇都宮の生涯学習講師もつとめていますので、そちらでも花札師として活動することができるのですが、なにせ花札師としての対面での活動経歴が全くないというのは悩みでもありました。
経歴があるかないかというのは、本当に花札の"場"を実際に作れるのか、それとも机上の空論のかを分ける重要な判断材料であり、それを一つでも作ることができたと言うことは大きな一歩だと思います。
次に、若年層の出席者を募れたということについて。
行政管轄の生涯学習イベントは、大抵が親子向けか高齢者向けに絞られてきます。
理由は後述しますように、生涯学習関連の行政施設や制度がビジネスに利用できないため、活動の幅が狭まるためです。
今回の参加者は大学院生と社会人1年目の二名で、どちらもちょうど私と同世代でした。
こうして当イベントで、少数であっても若年層の出席者を募れたのは、社会教育という観点から見ても大きな一歩だったと言えます。
さて、上記は今回の成果であるわけですが、一方で反省した点も多くございまして、以下まとめていきたいと思います。
イベント開催後は2日間労働にいそしみ、その間に書いておりますので、推敲しきれていないとは思いますが、そこは堪忍。
生涯学習関連の行政施設や制度が今までビジネスに利用されてこなかった理由
イベントを開催するにあたり、公民館側で審査をする際の予算収支を出すよう指示を受けました。
一度目に出した予算収支は提出したその場でボツになりました。
理由としては、
・一人当たり参加料が500円は高すぎる、100円くらいに抑えないと初心者が参加できない
・収入が上がってしまう理由として、支出の中に花札代が含まれていることが挙げられる。花札は今後も利用することができ、それはすなわち主催者の"収益性"に繋がってしまう。したがって、花札は支出および支出項目の消耗品に入れてはならない
・イベントで収益性を出さないということは、予算収支はこのイベントを通してのみかかる収支を書かなければならない
からということでした。
私は今まで生涯学習および社会教育がビジネスの対象になるとしても、関連の行政施設や制度を利用したビジネスというものがないことに疑問を抱いておりました。
しかし、"収益性"の考え方が、NPO法人の"非営利活動"よりもさらにストイックであることがわかりました。
花札師は花札がないことには活動がそもそもできませんし、花札の購入が"収益性"として見られてしまっては次の展開に繋げるのは難しく感じます。
今回は100円ショップの花札で代用することで乗り越えましたが、行政の仰る"収益性"を全く排してしまうと、次の活動に繋げるのは難しく、たしかにビジネスに利用するには厳しすぎる条件なのだと思いました。
もっぱら、行政側としてもビジネスには利用してほしくはないようで、今後個人事業主になる予定はあるかしつこく聞かれました。
「今のところないですが、なった方が都合がいいのですか。」と伺ったところむしろ逆らしく、行政はそういう人が一定数いることは想定済みだと強く牽制されましたが。
不参加の意向を示した方の理由と考察
今回のイベントについて、後述しますように、多くの方に宣伝・営業いたしました。
結果として不参加の意向を示した方が多く、前述の通り出席者二名という結果になりました。
その理由として、以下の点が挙がりました。
①1月8日は既に予定が入っている
②開催地が宇都宮は遠すぎる
③そもそも花札に興味がない。
①、②は私に直接不参加の意向を示してくださった方がおっしゃっていたこと、③は集客をしながら私が感じたことでした。
一つずつ考察していきます。
①1月8日は既に予定が入っている
今回のイベントについて、最初に宇都宮東生涯学習センターに相談しにいったのが11月8日でした。
そして、本格的に開催の打ち合わせを始めたのが11月29日でした。
まずこの間に何があったかというと、十数年間、生涯学習課の制度を利用してイベントを自主開催した人が一人もいないため、生涯学習課側で会議が行われていたということでした。
そして、東生涯学習センターでは請け負えないということで、相談を生涯学習課側に移すということをしていました。
正直、それでもイベント1ヶ月前には宣伝できると思っていました。
しかし、そこから予算収支の修正、イベント開催のための審査、その後の施設利用料の払い込み、マナビスHPの登録と行政側でも手続きが多くあり、結局宣伝の許可が下りたのが12月16日でした。
1月8日のイベントを12月16日からするというのは正直厳しいところがあります。
また行政側の手続きや審査が一つにつき半月は見ないといけないということは想定外でした。
したがって、1月8日に予定が入っているといって不参加の意向を示した方の言い分は当然理解できますし、私としても正直不本意な点でした。
②開催地が宇都宮は遠すぎる
今回の開催地は宇都宮でした。やはり、今後のことも考えたときに私自身が無理なく続けていけることを選択すべきだと考え、そうであるならば宇都宮市の生涯学習課と関わりを持つことが一番だと考えた結果でした。
一方で、たとえば東京から会場に来るまでには公共交通機関で2時間くらいはかかるわけで、朝10時からのイベントに出席するのは難しいということになります。
(朝10時になってしまったのは、他サークルの予約で午後からの利用はできなかったからなのですが。)
したがって、基本的には宇都宮で開催するということは、参加者からみて「遠い開催地で開催する」という意味をもってしまうということになることがわかりました。
③そもそも花札に興味がない。
今回の営業の一つに、Twitterで、「花札 やり方」の検索でヒットしたツイートにフォロー&リプ返するというものがありました。
新規に花札に興味を持ってくれた人にもぜひ参加してほしいと思ってのことでした。
まして、11月にヤングジャンプの付録でゴールデンカムイの花札が出たということで、「やってみたい」ツイートをしている方がいつも以上にいらっしゃいました。
私がフォロー&リプ返した方の中にも興味を持ってくれた方はいました。
しかし、開催地が宇都宮ということで、北海道や四国、九州の方は参加できないということでした。
そして何より、イベントに参加するレベルまでに花札に興味はないのだろうという返信から読み取れる雰囲気もありました。
どちらかといえば、友人知人がもし知っていれば教えて欲しいというレベルであり、赤の他人から教わりたいほど花札を知りたいというわけではなかったようで、花札に興味があるのだろうという推測には私のバイアスがだいぶかかっているということに気づき猛省しました。
花札の認知を広げるためにイベント開催したことが、花札に興味がない人はそもそもイベントに出席しないということが表面化しました。(これに気づけたのは大変今後に生かせると思います。)
SNSによる集客の限界
当イベントにおいて、私が用いた集客の方法はSNS一本でした。
内容としては以下の通りです。
・LINEで私の花札のことを知っている人・グループを誘う
・Twitterでイベントの告知をする
・TwitterにPVを載せる
・Twitterでよく絡んでくださる相互フォロワーさんにDMを送って営業する
・「花札 やり方」の検索でヒットしたツイートにリプ返&フォローする
・InstagramにPVを載せ、告知をする
・FacebookとInstagramを連携させ、FacebookにもInstagramのPVを載せる
・YouTubeにPVを載せる
・TikTokにPVを載せる
・LinkedInでイベントの告知をする
・LinkedInイベントに当イベントを登録する
そして、この各種SNSのインサイトをまとめたものがこちらになります。
ちなみに、Instagramについては広告利用をしてみました。2022年12月19日から2023年1月2日の15日間で2,070円、インプレッション数は推定リーチ1770-5200というものでした。
表1からいくつかのことが読み取れます。
まず、オープン性でいえばTwitterが断トツだったと言えます。TwitterとInstagramはどちらもフォロワーが300人前後ですが、Twitterはインプレッションが広告を利用したInstagramよりも多く、フォロワーではない方にも多く目にしていただけたことがわかります。一方で、Instagramはいいねがつきやすく、新規閲覧者が見たときにより好まれたPV・宣伝を流しているという印象が与えられます。
YouTube(ショート)とTikTokという現在流行のトップを走る動画メディアにおいて、TikTokの方が再生回数は断然多いです。これは、私がYouTubeショートよりもTikTokの方が使い慣れており、フォロワー数も多いことが関係しています。ただし、いいね数が一緒であること、保存数にいたってはYouTube(ショート)の方が多いことから、今後利用する際にはYouTubeショートの積極的な活用も検討すべき点だといえます。
最後にFacebook、LinkedInについてですが、特にLinkedInは今回結構な期待をかけていました。LinkedInはビジネス特化型のSNSで、現在のつながりは1490人います。ユーザーも交流を積極的に行なう傾向が強く、私も過去2回、Zoom面談をしました。しかし、今回の宣伝においてはいいねも1しかついておらず、そもそものインプレッション数が極端に少ないと感じました。つながり数(フォロワー数)が大いに超したことはないですが、アクティブフォロワーが多いこと、LinkedInのアルゴリズムがわかっていることはそれ以上に重要なことだということを痛感させられました。
SNS各種の分析のほかわかったこととして、そもそもイベントの地方開催にSNSは向いてないということでした。
インプレッション数でいえば、のべ5000を超えるわけですが、SNSは全国および世界と繋がっており、結局のところ今回のように、宇都宮で日曜午前中に参加できる人はその内二人という結果に繋がってくるのだろうと思います。
ターゲットを絞るというのはとても重要で、今回は参加できる条件というものの設定が甘かったことが窺えます。同時に、そのツールとしてSNSを多用していたことは大きな失敗であり、広報等、地域限定が限定されているメディア・広告のほうが効果が大きかったと推測されます。
当日のあり方の考察
当日の流れは比較的良かったのではないかと思います。
借りられる時間が3時間1単位で、イベントの開催が間1時間と設定していました。
打ち合わせ時同様、行政施設は当日も書類などの手続きや記録が必要で、そこに時間を要するため、和室内のセッティングも含め準備に約30分は必要となります。当日はお正月イベントということもあり、入り口や受付台に正月飾りを施しました。
そして、出席者のお出迎えと案内をした上で、受付として参加費の徴収と領収証を書きました。
今回は人数が少なかったので一人で可能でしたが、人数が増えた場合はお出迎えをする人と受付にいる人は分けた方がより円滑になると感じました。
当日のプログラムは我ながらよくできたと思います。ここでは詳細はあえて省略したいと思います。
ただ、初心者向けの資料、たとえば手順が書いてある説明書や、出来役の一覧などが手元にあれば、より役や点数を考えながら楽しめたのではないかと感じました。
片づけは私と出席者で手分けして円滑に進めることができました。
きちんと片づけてから帰るというのは当たり前のことではありますが、生涯学習の基本として大事なことだと感じました。
今回、イベントを開催した当日に感じたのは、宇都宮市で開催の場合、必ずしも中央生涯学習センターではなくてもよいかもしれない、ということでした。
たとえば、私が住んでいる地区で何かイベントを開催するとなったときは東生涯学習センターが管轄になります。宇都宮市外からいらっしゃる場合においても、宇都宮はバスの利便性がよいですので、東生涯学習センターでも問題なく開催できると感じました。むしろ、中央生涯学習センターであっても、東武宇都宮駅からはとても近いですが、JR宇都宮駅からはバスを利用することになります。そうであるならば、私が継続していくという点において、東生涯学習センターも選択肢に含められると思いました。
まとめ――今後の展望
ここまでで、今回のイベントを今後に繋げていくポイントは以下の通りです(だと思います?)。
①生涯学習という観点から生涯学習の施設や制度を利用していたが、活動を広げる・継続させるためには一度利用のあり方や相性を考える必要がある。
②イベントの開催には、余り過ぎるほどには余裕をもって日程を定める必要がある。
③対面でイベントをやるのであれば、開催場所は首都圏もしくは大阪・京都などが基本である。
④地方でイベントをやるのであれば、地方限定のメディア・広告を利用する。
⑤ ③④を適切に判断するためにも、開催前にターゲットをきちんと絞る必要がある。
ビジネス経験のある方であれば、正直上記の5点は当たり前のことかもしれませんが、私にとっては今回イベントを自主開催したことで初めてわかったことであり、大変意義のあることでした。
今後の展望ですが、直近では少々別のことでやりたいことがあるので、一度対面でのイベント開催等はお休みしようと思います。
ただ、今年中にあと2回は対面でのイベントを開催したいと考えております。もちろん、今回得た経験を糧にしてね。
今回は出席できなかった皆様も、次回はぜひお申込みください。
「今ではこんなにたくさんの人が参加しているこのイベントも、最初は参加者2名だったんだよ」
こんな言葉、近い将来に言わせてみせますよ。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「花札をして食っていく」
花札師という今までにない職業を確立するべく、日々活動しています。
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上記を覗いていただけると幸いです。
まだまだSNSがメイン活動です。
いつか対面活動をメインにしたいな。
今年一年もよろしくお願いいたします。
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