Mendelssohn Op.63 Nr.6 (#047)

歌う際の注意点を挙げていきたいと思います。いつも同じことの繰り返しになるので、簡素化して列挙していこうと思います。先ず最初はいつものように、子音と母音がくっ付いて繋がらないように注意する箇所を書き上げておきます。

läutet in
hell und
Reigen allzumal

blau und / gelb und
kommen all
Vergißmeinnicht und Ehrenpreis und

Tanz im
Und Alle
sieht ihnen

kommt ins

Frühlingsfest und

hält's auch
ruft auch
auch ich.

文節毎に書き挙げましたが、「どの言葉とどの言葉」がくっ付かないようにしないといけないかは直ぐに見つけられるかと思います。母音が前の子音にくっつかないよう、改めて発音するように心がけて下さい。

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次に子音動詞で省略出来る箇所を挙げますが、今回はほとんどありません。以下の4カ所だけです。

klingt so hell und fein;

Fort sind die Blümelein.

Und läutet doppelt hell.

こちらも以前”t+s”、”d+d”、”t+d”の説明をしているのでどのように省略するかはお分かりかと思います。

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今回改めて説明が必要な箇所が一点あります。”t+z” と言う箇所が出て来ます。この箇所は「繋げられそうで繋げられない。」みたいな箇所で僕にとってもかなり言い難い、喋り難い箇所です。この詩の中では3カ所出て来ます。

So kommt zum Reigen allzumal,
Maiglöckchen spielt zum Tanz im Nu
Maiglöckchen spielt zum Tanz nicht mehr,

余り大声では言えないのですが、”t+z” 場合、”t” を省略して若干詰まった感じで”z” を発音する。そんな感じです。”d+d”、”t+d” の時と似ていますね。

コmt ツm → コmッツm
シュピーlt ツm → シュピーlッツm

この様な感じで省略出来るかと思います。因みに「なぜ大声で言えない」かと言うと、ドイツ人でこの最後の”t” をはっきり発音しているのを僕は殆ど聞いた事がないからです。実際には文法上必要な”t” なのでちゃんと発音されているのと思いますが、聞き取る事が出来ないくらいくっ付いてしまってるのか、もしくは飲み込んで消えてしまっている感じがします。

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最後は”das sehr” です、この二つの”s” は響きの違う子音なので、必ず違いを認識して発音して下さい。

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今回でMendelssohn Op.63 をおしまいにしようと思います。また気づいた点や気になった点があれば改めて書き足そうと思いますが、とりあえず一旦終了します。長い間お付き合い頂きありがとうございました。決して“note“ を辞めると言うわけではありませんので、また今後とも宜しくお願い致します。

Kohei S.

参考資料
Mendelssohn 6 Duets, Op.63
https://imslp.org/wiki/6_Duets%2C_Op.63_(Mendelssohn%2C_Felix)

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