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Mendelssohn Op.63 Nr.1 (#004)


前回、カタカナで読みを書いてみましたが、この過程は決して無駄な事では無く、とても大切な作業だと思っています。今までにも言ってきましたが、外国語(他国語)を頑張って日本語で読むよりも日本語を外国語風に読む方がそれらしく聞こえるからです。

カタカナで書き切れない箇所がある事は周知の事実ですが、大きく分けて2種類あります。簡単な事ですが、母音と子音です。日本語の場合は5母音であり子音で終わる言葉はありません。この箇所に関してカタカナでの表現には限界があります。

先ず、子音から見ていきたいと思います。しかし全ての異なる子音を見るわけにはいかないので、"s", "t" の2つに絞って見ていきたいと思います。この2つの子音の発音は比較的簡単に直す?改善する事が出来るかと思います。

"s" で終わる語尾は、実は普段日本語の会話でも使っています。「〜です。〜ます。」の様な語尾の”す”に当たる物と考えて頂ければよいかと思います。無声音化してほとんど母音が聞こえない状態ですね。会話では”す”("su")の母音を殆ど発音していません。単語の途中や二重子音の際にも同様に考えて頂ければ良いと思います。

"t" の発音は残念ながら日本語にはありません。近い言葉や単語はあるかもしれませんが...。ドイツ語の場合、"d" も同様に"t" と同じ発音になる事が多い事は覚えておいて下さい。「ト」や「トゥ」の様にカタカナで表記されている方は、その箇所のみ"t" に変更して読み直して頂ければより一層ドイツ語らしく聞こえるようになると思います。

参考までに変更後を書いておきます。


Ich wollt, meine Lieb' ergösse

イッヒ ヴォルt, マイネ リープ エアゲッセ

Sich all in ein einzig Wort,

ズィッヒ アル イン アイン アインツィッヒ ヴォルt,

Das gäb ich den luft'gen Winden,

s ゲープ イッヒ デーン ルフtゲン ヴィンデン

Die trügen es lustig fort.

ディー tリューゲン エs ルsティッヒ フォルt

Sie tragen zu dir, Geliebte,

ズィー tラーゲン ツー ディア, ゲリープテ

Das lieb-erfüllte Wort;

s リープエアフュルテ ヴォルt

Du hörst es zu jeder Stunde,

ドゥー ヘールst エs ツー イェーダー シュトゥンデ

Du hörst es an jedem Ort.

ドゥー  ヘールst エs アン イェーデム オルt

Und hast du zum nächtlichen Schlummer

オンt ハst ドゥー ツム ネヒtリッヒェン シュルンマー

Geschlossen die Augen kaum,

ゲシュロッセン ディー アオゲン カオム

So wird mein Bild dich verfolgen

ゾー ヴィルt マイン ビルt ディッヒ フェアフォルゲン

Bis in den tiefsten Traum.

s イン デーン ティーフsテン tラオム


今回も同様、決して正解という訳ではないので参考程度にして頂けると幸いです。

Kohei S.

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