見出し画像

Mendelssohn op.63 Nr.3 (#022)

ヨゼフ・カール・ベネディクト・フォン・アイヒェンドルフ(Josef Karl Benedikt von Eichendorff / 1788 - 1857)はドイツの詩人です。彼の生きた時代のドイツは現在の北東ドイツ及南西ポーランドの”プロイセン地方”、”プロイセン王国”に当たります。因みに日本は勿論江戸時代で、江戸幕府では徳川家治、徳川家斉が将軍として活躍していた時代です。(僕は日本の歴史が殆どわかりません。いや、世界史もわかりません。すいません。)

画像1

大学では法律、哲学を学びその頃から文学に深く興味を持ち始めたそうです。学生時代には多くの旅をし見聞を広げ沢山の出会いをしました。今で言うところの公務員として働き、戦争中は軍人としてお国のために努めました。そうした中でも執筆作業を続けました。

彼の詩はメンデルスゾーンを始め、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、リヒャルト・シュトラウスが音楽を付けています。特に有名なものはシューマンの「リーダークライス」op.39、リヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の歌」です。個人的にはどちらの作品も”詩”より”音楽”の魅力が高い気がしますがどちらも素晴らしい作品です。またブラームスはこの“Gruß“ と同じテキスト(実はメンデルスゾーン版には変更点がある。)に曲をつけています。Vier Gesänge ”Der Gärtner“ Op.17 Nr.3 こちらも機会があったら聴いてみて下さい。

***

さてこの“Gruß“「挨拶」ですが、今回も訳をつけてみたいと思います。色々とご意見はあるかと思います。読まなかったことにして頂いた方が良いかと思いますが、とにかくトライしてみます。

どこに行こうとも、どこを見ようとも
野原や森、谷でも、
丘からも、草原からも
山の上からも、遠く離れた空からも
私はあなたに沢山挨拶します。

私は庭で、
たくさんの美しい繊細な花たちを見つけます。
そのたくさんの花に
たくさんの思いを、
そして挨拶を込めて冠を編みます。

でも私はあなたに近づけない、
あなたは高貴で美し過ぎる、
この花冠はすぐに枯れてしまう。
愛情は他の何とも比べようがない。
この気持ちはずっと心に収めます。

***

前回の「渡り鳥との別れの歌」にも増して強烈な迷訳となってしまいました。正直こんなんで理解出来る方がおられるなんて思っていません。でもその辺をグッと堪えて笑いに変えて読み流して頂ければ幸いです。アイヒェンドルフさん、ほんとごめんなさい。

Kohei S.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?