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Mendelssohn Op63. Nr.3 (#026)

前回の続きになりますが、この二重母音を発音する事によってヨーロッパ人の”u“をかなり正しく認識して頂ける方法があるのでそちらを先に説明させて頂きます。

“au”の”a”の口のままで“au“と発音し下さい。アの口の形を殆ど変えずにウを言うとウとオの間の音になると思います。これが理想的な”u“の発音です。この響きが基本の“u”なのでもう一度確認しておいて下さい。その際に出る音カタカナで表記すると“ウ”より“オ”に近いんじゃ無いかと思います。

練習方法として、まずはア→オ、オ→アを口の形を変えずにやってみて下さい。下唇か下顎が多少動くかと思いますが口の開き具合は変えないようにしてやってみて下さい。次にア→ウ→オ、オ→ウ→アと同様にやってみて下さい。“ウ”の時に多少ほっぺの辺りもしくは上下の唇が前に突き出るかと思いますが余り動かさないようにして開き具合も変えずに。これで“ウ”を見つけることが出来ると思います。これはイタリア語でも同じ響きだと思って頂いて結構です。

とにかく何度も繰り返し練習して”u”を見つけて頂きたいと思います。是非是非試してみて下さい。もうここまで来れば”au”はきれいに発音出来ると思います。

さて次に”ei アィ”と”eu オィ”ですが、このカタカナ表記を鵜呑みにして頂いて結構です。こう言うといろいろ問題があるかもしれませんが・・・。”au”の際に説明した様に、口の形で説明したいところなのですがそう言うわけにいきません。書いてある文字から想像しにくい母音のために読み間違いやすいので注意して下さい。

少し余談になり混乱を招くかもしれませんが、このつは特別な場合に”ei アェ”、”eu オェ”と説明しているものがあります。これはかなり高等な次元での話だと思ってます。この問題は以前から考えていた事なのですが、最近この場でカタカナ表記をする事によってまた考える機会を持ち、その結果、前回の最後に書いたカタカナ表記“au アォ、ei アィ、eu オィ”(ちっちゃいカタカナの事)に行き着きたところもあります。なのでこの2つは鵜呑みにして覚えてもらった方が良いと思っています。

以上で二重母音の説明は一旦終了とさせて頂きます。もう少し話したい事はあるのですが、この2回でお伝えした事をガッツリ体感して頂いた上でまた改めて続きの話が出来ればと考えております。

Kohei S.

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