エチオピアの成り上がりムスリム社長の下で働いて学んだこと その1

その1「猛烈な行動力で成り上がる。」

社長はいかにして成り上がったのか?すべて本人や周りから聞いた話なのでウラが取れているわけではない内容も多いです。

社長はもともとジンマという地方の町の生まれで、地元でコーヒーのビジネスをやっている家の出らしい。

奥さんがイエメンと関係のある方でそのコネを利用しビジネスを大きくしたと聞いています。

また、エチオピアビジネス界において、切っても切り離せない大富豪がいます。
ほとんどの業界のトップ企業を持っていて、金の利権やシェラトンホテル、地元のサッカーチームのオーナーでもあります。
その人とのつながりを活かして彼がやっているビジネスを後追いしたり、関連の商売をすることで成り上がってきたらしい。

(最近は、サウジアラビアでの政争に巻き込まれて拘留されていたというような記事を数年前に見ましたが、とにかく当時はすべて彼の手のひらの上で転がっているといっても冗談ではないほどの影響力を持ってたんじゃないかと思います。)

このことに関する逸話があり、当時その富豪がアルバミンチ(南部の町)周辺の大規模農地へ外国人の農業専門家を連れてきて大規模なアルファルファ(家畜向け飼料)の生産に乗り出していました。(当時は、中国と中東でのの成長する需要に伴い、飼料価格が上がっていて畜産ビジネスを成り立たせるためには飼料の安定自給は大切なポイントだった)

それを聞き、自分で運転するヘリで乗り付け見学したボスは、翌日にその草を鞄に詰めていきなりドバイへ飛び(エチオピア人が外国へ行ったり、滞在の為の外貨へ現地通貨から両替するのはとても複雑なプロセスがあり簡単ではない。数日かかるのが普通)、早速営業をしまくり売り先を決めて帰ってきた。という話を僕をボスへ紹介した友人から聞いたことがあります。

爆速行動力な逸話や、イスラム教徒同士のビジネスネットワークなどいろいろ小ネタを思い出しましたがその辺はまた次回更新します。

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